汗から情報を引き出すセンサーの問題点のひとつは、検査を受けている患者が実際に汗をかかなくてはならい、ということだ。汗をかくには、激しく運動したり、部屋の温度を必要以上に上げることが必要になることも多い。しかし、Eccrine Systems社によって近い将来、汗の検査はもっと簡単で安全なものになるかもしれない。
シンシナティ大学のJason Heikenfeld教授が開発した『Eccrine Systems』は、皮膚のごく一部の汗腺だけを刺激できる。このデバイスは化学物質を使用して汗腺を刺激するので、検査中も患者は苦痛を受けずに済む。「Lab on a Chip」に掲載された論文によれば、このセンサーは、ある患者がどれだけの汗をかくのかを予測でき、研究者は検査の過程に関わるホルモンや化学物質についてより深く理解できるようになるという。
さらに、汗の検査は血液検査に代わる、身体を傷付けない検査治療法の選択肢になる。血液検査は臨床検査を伴ない、また血糖値や血圧などを継続的・即時的に測定することを困難にしてしまう。対して、汗の検査では患者と医者と両方にとって、より便利に健康状態をチェックすることが可能になる。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2017年8月7日掲載)
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