オーストラリアのある病院は、代替医療としてバーチャルリアリティ(VR)によるペットセラピーを患者に提供しようと計画している。Royal Children’s Hospitalの系列組織であるMurdoch Children’s Research Instituteは、病院に滞在する子供たちのためにバーチャル体験を生み出そうと、メルボルン動物園およびIT関連の新興企業Phoria社と提携した。子供たちは動物園へのバーチャルな外出の機会を得ることになり、同時に実際の動物を小児科に連れてくることに伴う制限を免れることとなる。
バーチャル体験は、動物園で録画を行なう360度のビデオ装置と動物園中を動くロボット探査車を使って作成される。この記録された動画はその後、VRヘッドセット(報道用の写真には、SamsungのGear VRが写っている)と連動するように編集され、子供たちが試せるように病院に持ち込まれる。開発者たちは、バーチャル体験を試す機会を得た患者たちの不安や鎮痛剤の必要が減ることを期待している。とりわけ疼痛処理に関しては、VRの使用について期待できそうな前例がいくつかある。また、「VRユニット」全体の構築まで行なっている病院もある。
記事原文はこちら(『iMedical Apps』2017年8月11日掲載)
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