『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“腕時計にも自転車ナビゲーターにもできる万能スマートバンド『Wraapit』”
スマートウォッチのナビゲーション機能は自転車で走行している際にも活用できる。しかしスマートウォッチを腕にはめた状態では、なかなか見づらいだろう。
そこで開発されたのが『Wraapit』。棒状のものであれば、あらゆる場所に設置できる製品である。
『Wraapit』のベルトは、スナップ動作で腕に巻き付ける方式のもの。開発者は「スナップラップバンド」と呼んでいる。即座に腕にはめることができる仕組みだが、これは自転車のハンドルでも構わない。
『Wraapit』は着信通知、音楽操作、速度計、高度計、走行距離、そして位置情報などをナビゲーションしてくれる。
現在クラウドファンディングKickstarterで出資を募っている。価格は69ポンド(約9,800円)から。
記事原文はこちら(『TECHABLE』2019年5月15日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
スマートウォッチは、歩いているくらいの動作では画面の表示が見づらいことはないのですが、運動中だと変わってきます。
スマートウォッチに備わるスポーツ専用のアプリ自体は運動時でも見やすいよう大きさや表示方法を考えてくれているので、ランニングなら気にならないのですが、サイクリングのとき、さすがに腕に着けた小さな画面を見るのは危険が伴います。
サイクリングでは目を少し落として確認できるよう、ハンドルにサイクルコンピューターを装着するのが定番です。以前からスポーツウォッチを自転車のハンドルに巻きやすくできる、ハンドルに適度な太さを持たせてくれるソケットもありますが、使ってみると時計のバンドを着けたり外したりするのは意外と面倒で、やはりサイクルコンピューター(差し込むだけ)の方が楽だと思ってしまいます。
『Wraapit』はバンドがマジックバンドになっているため、装着がかなり楽になりそうです(巻く場所はそれなりの太さが必要なようですが)。画面も大きめなので、通常の時計サイズと比べるとGPSの確認なども無理なくできそうです。
『Wraapit』は自転車だけでなく、ウインタースポーツでも力を発揮してくれます。登山などでGPS付のスポーツウォッチは欠かせませんが、時計を腕に直接着けて服を着込んでグローブをすると、ちょっとした確認も大変になります。『Wraapit』ならウェアの上から直接巻けるサイズなので、何を着込んでも心配いらないでしょう。
スマートウォッチですべての生活に活用もありですが、シーンに合わせて使えるもう1本として、『Wraapit』はありではないでしょうか!?
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツのクリエイティブディレクターとして、健康系プロダクト、アプリ、映像などの企画・制作ディレクションを手掛ける。「Health App Lab(ヘルスアプリ研究所)」所長として健康・医療アプリの研究発表を行う。またウェアラブル機器、ビジネスモデルの研究を行ない、健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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