ユーザーが従来のフルサイズのミラーのように吊るして使用できるフィットネスコンテンツストリーミングデバイスである『Mirror』は、Point72 Venturesが率いるシリーズB-1の資金調達ラウンドでさらに3,400万ドルを調達した。この投資により資金は7,200万ドルに達する。
Mirror社のプラットフォームの中核は大判のLCDパネルで、これを通してワークアウトビデオや音楽をストリーミング配信し、一方、ストリーミングに使用していない時には全身鏡としても使用することができる。初期購入が1,495ドル、月々のサブスクリプションが39ドルで、デバイスにはカメラが付属し、ユーザーは自分の姿と共に、サブスクリプション契約によって提供されるライブフィットネスのコンテンツも『Mirror』に映し出され、それらを両方見ることができる。さらに、デバイスのステレオスピーカーから流れる音楽をサポートするコンパニオンアプリや、Apple Watchなどのデバイスを使ったバイオメトリックスのトラッキング機能も一部利用することができる。
同社はここ1年半にわたってちょっとしたビジネス拡大ブームで、ほぼ20ヶ月の間に今回が3度目の資金調達(2018年2月に1,300万ドル、2018年9月に2,500万ドル)となる。今月初め、Mirrorもマンツーマンの個別トレーニングの販売を開始し、1セッション40ドルにて視聴覚機能を介して契約者にライブトレーナーを割り当て、トレーニングを提供する。
ミラーの競合相手は紛れもなくPelotonであり、Pelotonのコネクテッドエクササイズバイクだ。Pelotonは同社の9月のIPOで脚光を浴びたが、その際1株29ドルで公開し、現在では21~23ドルの幅で上下している。
しかしPelotonやMirror以外でも、投資家達は他の新規参入企業の背後でしっかり幅を利かせている。例えばコネクテッドウエイトを販売するTonal(4月に4,500万ドル調達)、格段に低価格のエクササイズバイクとデジタルワークアウトを販売するEchelon Fit(7月に非公開金額の調達を発表)などだ。
目下のところ、Best Buyなどの小売業者たちは、コネクテッド在宅ワークアウト製品への需要に注目し始めており、年間を通してそうした製品のいくつかを店頭に並べていく計画だと発表している。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2019年10月30日掲載)
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