『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「
今回注目したニュースはこちら!
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“医療・健康データのうち、計測&活用できているものTOP7”
生活者は普段からどのようなデータを記録・活用しているのか?マクロミルが実施した調査によると以下の結果となった。以下グラフのうち黄色が示しているのは「データを記録・計測」している割合。赤色は「データを記録・計測し、活用している」割合。活用率(※)が最も高いのは「血圧」だった(調査対象:20~69歳の男女)。
(※)データを記録・計測し活用している人数÷データを記録・計測している人数
記事原文はこちら(『ウーマンズラボ』2019年9月4日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目するのは、生活者のデータの記録とそのデータの活用に関するニュースです。
このニュースのデータはマクロミルが実施した調査結果ですが、注目すべきは「データの活用率」です。
この中のデータの活用率とは、「データを記録・計測し活用している人数÷データを記録・計測している人数」として計算されています。
この「データの活用率」は以下のような結果になっています。
(データ)・・・(活用率)
・血圧・・・・・・74.1
・歩数・・・・・・71.5
・体重・・・・・・69.4
・体脂肪率・・・・56.8
・消費カロリー・・56.3
・体温・・・・・・48.8
・心拍/脈拍・・・40.8
上記のように「データ活用率」が高いのは、「血圧」「歩数」「体重」の3つということです。
この3つのデータに関してですが、「データの活用」に関して、それぞれレベル感が異なっているのではないかなぁという印象を受けます。
「血圧」のデータは、医師、治療に役立てるといった活用になってくるので、活用用途が「歩数」「体重」とは位置づけが異なります。
逆に、「歩数」「体重」の活用に関しては、人それぞれが活用用途をしっかりと自分で見つけて活用していっているという結果に少し驚きました。
「歩数」「体重」を測定している、記録している人は多いと思いますが、計測、記録が続かない理由として、データの活用方法がわからないやデータを使った改善方法がわからないという声を耳にすることがあります。
データの活用率が高い「歩数」「体重」に関しては、もっとデータの活用方法やデータを使った改善の事例をしっかりと提示したり、ナビゲーションしたりすることが、まだまだ必要ではないかと感じています。
データの計測、記録そしてグラフなどで見える化までを提供しているサービスは、さらに踏み込んで、「データの活用」その一歩手前の「データの見方」をしっかりと伝えて、その次の「データの活用」へという流れをサポートしていくべきだと思います。
「データの見方」「データの活用」を利用者任せにしたままではなく、もう一歩踏み込んでみてはいかがでしょうか?
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、
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