『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「
今回注目したニュースはこちら!
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“飲む体温計で暑熱反応確認=世界陸上マラソンと競歩で-国際陸連”
【ドーハ時事】国際陸連のセバスチャン・コー会長は26日の記者会見で、27日にドーハで開幕する世界選手権で酷暑下における選手の体の反応を観察するため、マラソンと競歩の選手にタブレット型の体温計を飲み込んでもらい、深部体温の変化を確認することを明らかにした。得られたデータは、同様に猛暑が懸念されている来夏の東京五輪での対策に生かす方針。
タブレット型の体温計は、選手のレース中の反応の変化を把握できる。データ収集は協力を仰げる選手を対象とし、日本陸連で競歩担当の今村文男五輪強化コーチによると、日本選手が協力するかどうかは各個人に任されている。コー会長は「選手が暑さや湿度にどう対処しているかを観察できる」と述べた。
今村コーチによると、大会開幕前のドーハは気温30度以上、湿度80%以上になったことがあり、選手の健康面を懸念する声も上がっている。
記事原文はこちら(『Yahoo!ニュース』2019年9月27日掲載)
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目するのは、9月27日に開幕した世界陸上のマラソンと競歩で、飲む体温計を活用して深部体温の変化をモニタリングするというニュースです。
これまでにもトップアスリートの競技中のデータをモニタリングするウェアラブル機器の活用はありました。
例えば、サッカーではウェラブル機器を活用して、ゲーム中の走行距離などデータを取得していました。今回は「飲む体温計」ということで、身体の外側ではなく体内に機器を取り込んでデータを取得するということで、また一歩踏み込んだ取り組みです。
今回の狙いは「深部体温」を正確に測定することだと思われます。暑さ対策では、「深部体温」のデータが必要ということで、カラダの表面体温ではなく「深部体温」を正確に測定し、データを取得するということで「飲む体温計」の活用になったのだと思います。
トップアスリートでの実証や取り組みがその後一般アスリートに普及し、最終的には一般生活者での展開という流れは、これまでにも多く出て来ています。
来年の東京オリンピックは猛暑の中で開催されます。今回のニュースのようなトップアスリートに向けた暑さ対策は様々試されると思います。
その対策や取り組みが、我々一般生活者の「熱中症予防、対策」として進化して普及されることを期待したいところです。
そういう意味で、来年の東京オリンピックの猛暑対策に注目してみるのも、面白いかもしれませんね。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、
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