『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“iFit、NordicTrackのワークアウトマシンでフィットネスコンテンツをストリーミングするために2億ドルを調達”
家庭用フィットネス・ストリーミング・プラットフォームiFit社へ2億ドルの成長株式投資が決定したことを、同社の親会社ICON Health & Fitness社が発表した。
ワークアウトマシン製造業のNordicTrack社、ProForm社、Freemotion社と親会社を共にするiFitは、これらの会社の製品を使用するストリーミング・プラットフォームを作り上げた。ユーザーは、生身のトレーナーが指導するバーチャル・ワークアウトやクラスを受講することができる。さらに、このプラットフォームは、表示されている実際のワークアウトと一致するように自動的にマシンの設定を調節する。
「私達の会社は、フィットネス業界の中でもユニークな存在だ。NordicTrack、ProForm、そしてFreemotionを含む複数のブランド、複数の価格帯、それからトレッドミル、バイク、エリプティカルマシン、ローイングマシン、ストレングスマシンなど複数の製品ラインを持っています」とICONの創業者兼会長兼CEOであるScott Watterson氏は声明で述べた。「結果として、成長著しい消費者直販型の事業と小売流通の成功を享受し、消費者が直接私達の関連機器を購入できる店舗が1,500店以上あります。これらの要素は、持続的な会員数の増加に最適な環境を作り出します」
Watterson氏は発表の中で、iFitが前四半期に77,000人以上の有料会員を追加したことに言及した。これによりiFitはおよそ33万人のユーザー層を獲得していることになる。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2019年12月11日掲載)
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『mHealth Watch』の視点!
米国においてPelotonの成功は、市場に大きなインパクトを与えました。現在、ホームフィットネスでビジネスを展開する企業が、物凄い勢いで増加しています。
長年活動してきたフィットネス機器メーカーも、当然ホームフィットネス市場での覇権争いに参入することになります。トレーニング機器開発の実績も豊富にあるため、後発のベンチャーよりも優位に立てるはず。と考えています。
この「優位に立てるはず」と思うとき、機器の優位性を考えているなら、おそらくPelotonのような市場獲得は難しいでしょう。
Pelotonは機器の性能を前面に出しているわけではありません。彼らが注力しているのはユーザーの欲求や願望を叶えるため、サービスを中心においた仕組みを提供しています。機器はその仕組みの一部です。
バックアップ体制の整ったiFitが、Pelotonの優位性を本質的に理解して取り組めるかで、Pelotonの勢いに追いつくことができるのかが決まることになります。
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツにて健康ビジネスにおけるマーケティングに関するコンサルティング、一般社団法人 社会的健康戦略研究所の理事として、本質的健康経営の社会実装方法の研究を行う。またウェアラブル機器、健康ビジネスモデルに関する健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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