「第3回年次Epocratesモバイルトレンドレポート」は、ヘルスケア提供者によるモバイル技術の採用と使用パターンについて検証した。Epocratesメンバーをベースとする、内科医、看護実践者、内科助手、そして今回初めて、小売店や病院の薬剤師など1,200名を超えるヘルスケアの専門職の人が、モバイルデバイスの利用と医療現場や治療の職場フローへの影響について意見を共有した。
調査から明らかになったのは以下の傾向である。
・EHRの採用はモバイルの成長を中断させている
医師間でのモバイルの採用は、治療計画においてタブレットの成長が緩やかになっていることもあり、一時的に落ち着いている。職場で3つすべての機器(タブレット、スマートフォン、コンピューター)を使用している「デジタル知識旺盛者」は、2012~2013年にかけて68%の驚異的な増加を見せたものの、最近ではやや減少している。これは2013年にEHRの実施に向けた動きによるものである可能性があり、EHR使用の際に中心的なプラットフォームであるコンピューターの使用時間が増加したことにより、この動きが加速された。
・モバイルのEHRでイノベーションがないのは明らかである
自身のEHRが、タブレットやスマートフォンの使用向けに最適化されていると述べた医師は全体のわずか3割にすぎない。多くの医師は、既存のEHRを時間を浪費するインターフェースと見ており、ユーザーにやさしく効率的なオプションを求めている。看護実践者、内科助手、薬剤師はモバイルの扱いに優れており、モバイルへの関わりの点では希望の星であることを示している。医師の間ではPAが日常的なタブレットの使用でリードしており、NPが僅差で続いている。病院内薬剤師の半分以上は、自身をデジタル知識旺盛者と見なしており、モバイル技術は患者とのやり取りを促す一方で自身の生産性を顕著に高めた、と指摘している。
・モバイルの将来は明るいようだ
ヘルスケア提供者は、今でも重要な局面では相当の医療内容をモバイルデバイスで使用している。スマートフォンは急ぎで参照したい場合、24時間対応できる情報源である。将来については、調査対象となった人の74%は2015年第二四半期までに自分がデジタル知識旺盛者になると予想しているが、これはモバイル機器への移行が継続することを示唆している。
記事原文はこちら(『Healthcare IT News』6月17日掲載)
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