米国の成人の53%がスマートフォンを所有し、所有者の30%が健康上の助言を求めるために、スマートフォンを使用していると報告している現状において、消費者はよりよい健康管理のため、より簡単にアクセス出来る情報を求めているということが明らかである。
実際、最近の調査によると、米国の成人の半数近くが、スマートフォンやタブレット端末で、自分の血圧をチェックすることに、きわめて大きな関心をもっている。あるいは、とても大きな関心を持っているということがわかっている。
消費者が自分の包括的な健康状況に自ら関わる、あるいは、それだけでなく自らコントロールする機会をより多く求めるにつれて、最新のテクノロジーはデータを、ただ入手できるだけでなく、活用できるものにする必要に迫られている。最近の携帯端末関連のテクノロジーの台頭は、健康サービス業界にアクセス可能なプロバイダーにとって、患者に情報を送るだけでなく、よりよい治療につながる情報を受け取ることができようになるという点で前途有望である。しかし、現時点での問題は、健康に関する情報を、正しいフォーマットでタイミング良く、ふさわしい場所で、ふさわしい人に、提供することを確実にするための、ふさわしいテクノロジーを見つけることである。
米国メディカル・グループ財団(AMGF)の「Measure Up/Pressure Down hypertension(血圧をきちっと測って、血圧を下げよう)」キャンペーンが取り組みの一つである。AMGFは最近、中規模から大規模の医療グループと医療組織に対する、家庭用のワイアレス血圧測定モニターの採用と使用を促進する試験的プロジェクトを始めた。キャンペーンの目標は、2015年の終わりまでに、このプロジェクトに参加している140以上の医療組織グループ内の患者の高血圧抑制率を80%にするというものである。
米国中で、高血圧予備軍あるいは、高血圧症と診断された150人の患者が、Withingsのワイアレス血圧測定モニター、Health Mateのアプリと、スマートフォンあるいは、タブレットを使って血圧を測定しており、自動的に、その記録は、医療チームがアクセスできるポータルサイトへ送られている。その資料をもとに、Billings Clinic、 Community Physician Network、 Cornerstone Health Care, P.A.、そして Wilmington Healthの4つの医療施設グループの医療チームが定期的に家庭における血圧測定値をチェックし、症状にふさわしいフォローーアップの往診や、必要な薬の処方、生活習慣の改善指導などを行っている。
記事原文はこちら(『mHealth News』3月11日掲載)
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