『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“Amazonのイベントでヘルスケア関連多数紹介”
Amazonは米国時間9月28日に開催したデバイス発表イベントで『Echo Show 15』、『Amazon Smart Thermostat』、フィットネスバンド『Halo View』、『Ring』、『Astro』など多数の製品を発表した。その多くはヘルスケアに関連するものだった。
新型フィットネスバンド『Halo View』、ディスプレイ搭載で約8,900円
2020年に発売した「Amazon Halo」でフィットネストラッキング分野に初めて参入しており、今回の新製品では違和感が格段に少なくなっている。
79.99ドル(約8,900円)と、より手頃な価格になったほか、カラー画面が追加され、常時録音のマイクもなくなった。
Haloメンバーシップには、「Halo Fitness」および「Halo Nutrition」という2つのサービスが追加された。Halo Fitnessはトップクラスのインストラクターによるフィットネス用コンテンツを多数揃えたプラットフォームで、Halo Nutritionは食生活の改善に役立つパーソナライズされたツールを提供するサービスだ。
記事原文はこちら(『CNET Japan』2021年9月29日掲載)
高齢者介護のサブスクサービス『Alexa Together』を開始
自立した生活を送っているものの、特別なサポートを必要とする可能性がある高齢の家族を持つ家族のために設計された新しいサブスクリプションサービス『Alexa Together』を発表した。この月額19.99ドル(約2,200円)のサブスクリプションは、Amazonの既存製品である「Alexa Care Hub」を拡張したもので、Care Hubの機能の多くを取り入れ、緊急応答機能や専門家による緊急ヘルプラインへのアクセスなど、新たな保護機能を追加している。
記事原文はこちら(『TechCrunch』2021年9月29日掲載)
家庭用ロボット『Astro』を発表–年内に発売へ
自律型ロボット『Astro』は、フロアプランの作成や音声コマンドへの対応が可能で、「Alexa」のすべてのメリットを備え、車輪で機敏に動いてユーザーについて回ることができる。Amazonは発表イベントでAstroを、高齢の両親に付き添うコンパニオンロボットとして紹介し、(求められれば)ビートボックスを披露したり、ビデオ通話を通して家族や友人と定期的につながれるように支援したりできると述べた。
価格は1449.99ドル(約16万1,700円)だが、「Day 1 Editions」プログラムを利用すれば、6カ月間の「Ring Protect Pro」サブスクリプション付きで999.99ドル(約11万1,500円)で購入できる。
記事原文はこちら(『CNET Japan』2021年9月29日掲載)
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『mHealth Watch』の視点!
Amazonの製品発表の記事を3つ紹介しました。
今回取り上げたものはどれもヘルスケアに関連するものです。運動や食事といったフィジカルに対するアプローチや、高齢者の見守りなど、日々の生活を支援するためのものまで、どれもサブスクリプションが前提となった商品サービスとなります。
ヘルスケアは、買って1度使えば終わりということはなく、どれだけ日々使い続けるかで、本来得たい効果につながります。そのため、サブスクリプションを前提としたビジネス設計に最も望ましい領域だと言えます。
また、製品群をよく見ていくと、サービスの連動性を感じます。生活すべてをあらゆる側面から支援しようと考えるAmazonの戦略が感じ取れます。
これからは、商品サービス単体の価値も変わらず重要ですが、組み合わせることでより高められウェルビーイングを得られる仕掛けが、新たなビジネス戦略の中心になるのではないかと思えてきます。
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツにて健康ビジネスにおけるマーケティングに関するコンサルティング、一般社団法人 社会的健康戦略研究所の理事として、本質的健康経営の社会実装方法の研究を行う。またウェアラブル機器、健康ビジネスモデルに関する健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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