『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“Google、Suica対応『Pixel Watch』正式発表–3万9,800円から”
Googleは、Pixelブランド初のスマートウォッチ『Pixel Watch』を正式発表した。日本での価格はWi-Fi版が3万9,800円から、LTE版が4万7,800円から。
『Pixel Watch』は、ドーム型のコーニング製「ゴリラガラス5」に覆われた円形のスマートウォッチだ。ケースサイズは41mmの1種類。ディスプレイは有機ELで、輝度は最大1000nit、画素密度は320ppi。画面の常時表示にも対応している。
筐体はステンレススチール製。アクティブバンド以外のバンドは別売りで、20種類以上のバンドを選択できる。なお、メタルバンドは来春以降の取り扱いになるとしている。
「FeliCa」を利用した「Google Pay」にも対応する。製品ページには「Suica」に対応することが示されている。Googleによると1回の充電で24時間連続駆動し、30分間の充電で最大50%まで充電できる。
運動時および安静時における心拍数のトラッキングや、転倒検出、月経周期トラッキングにも対応する。Googleが買収したFitbitの「Fitbitアプリ」と連携することで、さらに多くの健康管理機能を利用できる。
Googleのスマートウォッチ向けOS「Wear OS」を搭載。「Googleアシスタント」や「Googleカレンダー」、「Gmail」といったGoogleサービスとシームレスに連携するほか、「Googleマップ」を利用したナビゲーション機能にも対応する。
記事原文はこちら(『CNET Japan』2022年10月7日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
ついにGoogleからスマートウォッチ『Pixel Watch』の発売です。この記事をお読みの方の中には、すでに購入した方もいるかもしれませんね。
『Pixel Watch』を取り上げて注目ニュースで紹介するのは2度目になります。
今回正式版として発表された『Pixel Watch』、実は前回の公開情報からほとんどそのままで商品化されました。
デザインはドーム型の円形タイプ。機能は「Googleマップ」をはじめ、多くのGoogle搭載が使え、ヘルスケアはFitbitアプリと連携できるなど、特段変わった部分はありません。
他社と比較しても、備わるべき機能はすべてあるような印象です。
残念な点としては、バッテリーが1日しか持たないことです。Fitbitのスマートウォッチでも複数日利用が可能なのに、なぜ『Pixel Watch』では1日しか持たないのでしょうか?
1週間とまでは言いませんが、5日程度持つなどであればApple Watchよりも優位に立てたのではないでしょうか?
私も数年前からスマートウォッチを保有し、何本か乗り換えてきましたが、Apple Watchを購入したことがありません。やはり毎日充電することに抵抗があります。バッテリーが複数日持つなら『Pixel Watch』の購入を考えていただけに残念です。
なぜApple Watchをはじめ、多くのスマートウォッチが出ている中で『Pixel Watch』の購入を考えていたかと言うと、前回も書きましたが“後発ならではの戦略”が盛り込まれているからです。
OSを長年提供することで、多くのハードメーカーに使われ、信頼性もあります。悪いはずがありません。これって究極の“後出しジャンケン”だと思うのです!
違いとして目立つのは、今どきのスマートウォッチのデザインとの差です。
スマートウォッチ・デザインの主流はApple Watchのようなスクエアタイプか、スポーティなものが目立ちます。
もちろん『Pixel Watch』のようなファッション性の高いデザインのものはありましたが、『Pixel Watch』における「Googleマップ」の画面表示などを見ていると、今までにないワクワク感があります。
私はスマートウォッチの魅力は、ヘルスケア機能がどれだけあるか?ではない、他の部分でのワクワク感が重要と思っています。
ヘルスケア機能はオマケ的に感じて(あまり気にせず)、はじめてスマートウォッチを使うことで、自己の状態を知り、チェックの面白さに気づいていく流れが、自然に身に付くのが理想と思っています。
『Pixel Watch』にはそのような期待が持てる魅力があると思います。
前回の記事:
「Google初のスマートウォッチ『Pixel Watch』現時点での情報まとめ」
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツにて健康ビジネスにおけるマーケティングに関するコンサルティング、一般社団法人 社会的健康戦略研究所の理事として、ウェルビーイングの社会実装方法の研究を行う。またウェアラブル機器、健康ビジネスモデルに関する健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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