ヘルスケア・コンサルティング企業のSummit Health Advisors社の最近の調査によると、多くのデジタルヘルスリーダーは2025年のデジタルヘルス分野について楽観的だが、依然として逆風を予想していることが明らかになった。

このレポートには、103人のデジタルヘルス上級リーダーから回答が寄せられたものである。

1. 楽観的な見通し
リーダーの50%以上が、2025年のデジタルヘルス経済情勢について「非常に楽観的」な見通しを示しており、31% は慎重ながらも楽観的だった。さらに19%は、顧客の予算、経済の不確実性、競争を理由に、不確実または悲観的な見通しを示した。

2. 投資環境
デジタルヘルス・リーダーの約79%が、自社が今後1年間で新たな投資資金を調達しようとしていると回答した。資金調達の最大の障壁について尋ねたところ、42%が希望する条件（評価額、金利）が得られないのではないかと心配していると回答し、38%が目標額を調達できないのではないかと懸念していると回答し、36%が新たな投資家を見つけるのに課題があると予想した。

3. 市場参入の課題
レポートによると、デジタルヘルス企業にとっての市場参入の最大の課題は、市場の混雑、競争の激化、そして「これらの競争上の脅威に対して効果的にポジショニングできないこと」だ。競争に対処するために、67%の企業が、米国市場の飽和と国内での収益期待が満たされていないことを理由に、国際展開を計画している。

4. 遠隔医療に関する意見の二極化
回答者の約 50%は、遠隔医療が今後1年間で最大の成長の可能性を秘めたデジタルヘルス・サブセクターであると回答したが、27.7%は最も成長の可能性が低いと回答した。さらに、経営幹部の44%は、今後1年間でM&A活動が最も活発になると予測される分野は遠隔医療であると回答した。

5. 市場開拓の取り組みにおけるパートナー
デジタルヘルス・リーダーの約31%は、チームが市場と競合に対する理解を深める必要があると考えている。このグループの内94%は、この理解を深めることが組織の最優先事項であると考えている。ほぼすべての回答者（99%）は、市場開拓戦略の開発と実装に外部パートナーの支援を頼っており、71%はほとんどまたはすべての取り組みがこれらの外部パートナーによってサポートされていると報告していまる。 

記事原文はこちら（『MedCity News 』2025年1月2日掲載）
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