『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“健康増進支援ビジネスに関する業務提携の開始”
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険と DeSC ヘルスケアは、6 月 22 日付けで業務提携し、両社のノウハウや技術を活かし、日本国民の「健康維持や増進」に資するサービスを共同開発することを決定しましたのでお知らせいたします。
本業務提携において、両社は以下の役割を担うことを予定しています。
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命は、多くのお客さまの健康維持や増進を応援するために、IT 技術を活用したヘルステックサービスを開発し、お客さまに広くサービスを提供していきます。具体的には、健康サービスブランド『Linkx(リンククロス)』を立ち上げ、本ブランドのもと、2016 年中にアプリを中心とした健康関連サービスの提供を行う予定です。
DeSC ヘルスケア株式会社は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命との業務提携に基づき、現在、健康保険組合加入者向けに提供している健康管理 Web サービス『KenCoM(ケンコム)』をベースとしたデジタルヘルスの共通基盤の構築・運営および連携するアプリの開発を行います。
プレスリリースはこちら(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社、2016年7月1日発表)
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『mHealth Watch』の視点!
今回の注目ニュースは、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命とDeSCヘルスケアが業務提供し、今後健康サービスの共同開発を行なうというニュースです。
これまで損保ジャパン日本興亜ひまわり生命は、Fitbitのウェアラブル端末を活用した契約者向け健康サービスの提供についてFitbitと共同で開始することに合意し、その第一弾として損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の約3,000人の社員に対してFitbitのウェアラブル端末を配布する取り組みをスタートする、と発表していました。
今回のDeSCヘルスケアとの業務提携は、Fitbitのウェアラブル端末を活用したサービス提供の具体的な展開のひとつだと思います。
今回の損保ジャパン日本興亜ひまわり生命とDeSCヘルスケア、そしてFitbitという3社の枠組みでは、ウェアラブル端末では世界No.1シェアを誇るFitbitが存在していますが、結局のところ、Fitbitのウェアラブル端末での差別化は難しいため、やはりサービス面での差別化、特長が必要になってきます。その部分は、DeSCヘルスケアのBtoB向けサービスで培ってきているノウハウと、やはり親会社であるDeNAでのBtoC向けサービス提供のノウハウがポイントになってくると思います。
今回は損保ジャパン日本興亜ひまわり生命のお客様(契約者)向け健康サービスとなるため、やはりBtoC向けが中心になります。
BtoB向けとBtoC向けサービスでは、ターゲットが異なる部分はありますが、最終的には「C」がしっかりと使ってくれるサービス、継続してくれるサービスの提供が重要になってきます。その際のポイントは、どれだけ「ユーザー目線」で提供できているかになってきます。
この2社で開発し提供されるサービスがどれだけ「ユーザー目線」で提供されてくるか、非常に楽しみです。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。食コンディショニングアドバイザー。
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