『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
===========================================
“ガーミン、多方向移動機能搭載・パワフルなダイレクトドライブスマートトレーナー『Tacx NEO 3M』を発売”
アメリカ発データ活用のプロフェッショナル、ガーミンジャパンは、精密な計測・分析とリアルなライディング体感で効果的な屋内トレーニングを実現する「Tacx NEO」シリーズより、最新モデル『Tacx NEO 3M(タックス ネオ スリー エム)』を発売した。
「Tacx NEO」シリーズは、世界のサイクルレーサーやトライアスリートのインドアトレーニングを支えるスマートトレーナー。高い精度のパワー&ケイデンス計測やペダルストローク分析など、トレーニングを効果的に行える多彩な計測とデータ分析機能に加え、重量・速度・傾斜角などを巧みに補正する動的慣性で、リアルな実走感を再現する。
また、他に類をみない静音性と耐久性を実現。特に、耐久性においては、プロ選手から“レースさながらのハードトレーニングを行っても壊れにくい”と高い評価を得ており、TEAM VISMAやSOUDAL QUICK-STEPなどの世界のトップ・プロチームのトレーニングツールとして採用された。
新モデル『Tacx NEO 3M』は、自転車の後輪に取り付けて使用するダイレクトドライブスマートトレーナー。愛用の自転車をインドアトレーニングに活用できる。
機能面では、モーションプレートを内蔵することで従来の左右の動きに加えて前後の動きが加わり、野外ライドをよりリアルに再現。多方面の動きは自然なライディングポジションを再現するため、身体への負荷と疲労を軽減する。必要に応じて簡単にモーションプレーの有効・無効切り替えも可能。
ヒルクライムシュミレーション、Tacx独自のダウンヒルシミュレーション、そしてTacxトレーニングアプリやZwiftアプリと連携して石や砂利、凍結路面など様々な路面の実走感を再現するロードフィルモードシミュレーションと合わせて、リアルなロードライディングに限りなく近いインドアライドが可能となる。
タイムアップやレース攻略を目指すアスリートの方はもちろん、平日の日中のトレーニングが難しいビジネスアスリートの方にも。天候や時間に左右されず、手間を要する事前準備もなく、思い立ったらいつでも屋外ライドのようなトレーニングが実現する『Tacx NEO 3M』が、充実のサイクリングライフをサポートを行う。
プレスリリースはこちら(ガーミンジャパン株式会社 2024年3月28日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
============================================
『mHealth Watch』の視点!
今回の注目ニュースで取り上げたのは、ロードバイクという少々マニアックな領域のものです。
乗ったことない人にとってロードバイクはマニア向けに感じるかもしれませんが、一度乗ってみるとシティバイク(ママチャリ)とはまったくの別物で、同じ自転車として括るのも違和感を感じてしまうほど別世界の体験です。多くのショップで試乗できるので、一度試してもらうといいでしょう。
そんな体験をしたことで、今まで運動経験はなかったけどロードバイクの面白さにはまってしまった方はかなりの数になります。
はまっていくと、日々のトレーニングもしたいと思うようになるのですが、ロードバイクのトレーニング時間はランニングなどよりも長めに取る傾向があります。日々2時間、3時間と走りたいと思っても、時間のやりくりは大変ですし、時間が調整できても、天候によっては外で走れないこともあります。
また、天候もよく時間を確保できても、例えば自宅が住宅街だとトレーニングに適しているとは言えないため、トレーニングに適した郊外まで行かないとならない場合もあります。
このような課題から、なかなか日々トレーニングができない人のために、室内でもトレーニングできるツールが複数存在します。特に普段使っているバイクを室内でも使えるものが今回紹介したガーミンの『Tacx NEO 3M』などです。
ただし、これらのトレーニング機器は意外と音が大きかったり(ロードバイクはけっこう機械音が大きい)して、室内用とはいえ、ガレージなど人の迷惑にならない場所でないと使えなかったり、負荷の調整機能(平地は軽く、登り坂は重いなど)があっても、実際のコースのように景色と連動していなければ単調なものになりやすいです。
今回発売された『Tacx NEO 3M』は、このような問題が解決されたモデルです。例えリビングであっても、一畳程度のスペースがあればZwiftなどと連動することで、ヴァーチャルコースでトレーニングすることもできます。
ロードバイクを好む人は、確かにマニアックな部類かもしれません。しかし、興味を持って取り組んでいる人にとっては、『Tacx NEO 3M』のように定価が338,000円(税込)するものでも高いものではないでしょう。(ロードバイク本体で50万くらいかかっていれば大きな金額ではないとの意味)
ヘルスケアにおいて、新しいテクノロジーの視点も大切ですが、顧客が何に対してお金を払いたがっているのか?この視点からデジタル活用を推し進めることでビジネスを促進するのが望ましいと言えます。
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツにて健康ビジネスにおけるマーケティングに関するコンサルティング、一般社団法人 社会的健康戦略研究所の理事として、ウェルビーイングの社会実装方法の研究を行う。またウェアラブル機器、健康ビジネスモデルに関する健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
Comments are closed.