『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“ 『Pokémon Sleep』×『あすけん』×『筑波大学』共同大規模調査 睡眠時間や寝つきが改善した人はダイエット効果が約2倍だったことが判明! ”
国内No.1のAI食事管理アプリ『あすけん』の開発・運営を行うaskenは、ポケモンがリリースした睡眠ゲーム『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)』と、世界トップレベルの睡眠研究所である『筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)』と合同で、食事管理と睡眠の関係性に関する大調査を行いました。
また、今回、共同大規模調査の実施を記念して、『Pokémon Sleep』と『あすけん』では、さまざまなキャンペーンを開催いたします。
■調査結果サマリ
・『あすけん』と『Pokémon Sleep』を併用した人に、睡眠時間が長くなる傾向があったことを確認!
・『あすけん』で食事管理をしている人のうち、『Pokémon Sleep』により睡眠時間が伸びた人はダイエット効果が約2倍であったことが判明!
・『あすけん』で食事管理をしている人のうち、『Pokémon Sleep』により寝つき(入眠)までの時間が短くなった人はダイエット効果が2.2倍に!
■食事管理と睡眠の関係性に関する調査詳細
今回の調査では『Pokémon Sleep』を90日間以上継続利用し、並行して食事管理アプリ『あすけん』で一定以上の日数・条件で体重を記録した、約2,000人を対象に実施いたしました。
・『あすけん』と『Pokémon Sleep』を併用した人に、睡眠時間が長くなる傾向があったことを確認!
対象者の睡眠時間の変化について調べたところ、『あすけん』と『Pokémon Sleep』を併用した人は、睡眠時間が長くなったことが判明しました。具体的には、『Pokémon Sleep』の利用開始日(0日目)から89日目までで総睡眠時間が平均約0.5時間増加しました。
・『あすけん』で食事管理をしている人のうち、『Pokémon Sleep』により睡眠時間が伸びた人はダイエット効果が約2倍であったことが判明!
総睡眠時間とBMIの変化の関連性について調べたところ、『あすけん』で食事管理をしている人のうち、『Pokémon Sleep』により総睡眠時間が改善された人は、改善されなかった人と比べてBMIが大きく低下しており、ダイエット効果が約2倍であったことが判明いたしました。要因として、睡眠が不足すると食欲関連ホルモン(例:グレリン、レプチン)のバランスや、エネルギー代謝等に影響することが科学的にすでに知られており、今回の調査でも睡眠時間の改善がダイエットの促進につながった可能性が考えられました。
・『あすけん』で食事管理をしている人のうち、『Pokémon Sleep』により寝つき(入眠)までの時間が短くなった人はダイエット効果が2.2倍に!
今回の調査期間で入眠時間が改善された人は改善されなかった人に比べて、BMIの低下が大きく、ダイエット効果が2.2倍であったことが判明いたしました。要因としては、上記と同じく、睡眠の改善がダイエットに貢献した可能性が考えられました。
プレスリリースはこちら(株式会社asken 2024年7月11日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目したのは『あすけん』と『Pokémon Sleep』そして『筑波大学』共同で実施した、食事管理と睡眠の関係性に関する大規模調査に関するニュースです。
睡眠が食事、そしてダイエットに関係していることは、多くの研究等であきらかになっています。
今回の『あすけん』×『Pokémon Sleep』そして『筑波大学』の調査結果でも、これまでの研究結果が間違いでないことを裏付けた結果になっています。
また一般的に、アプリでの食事管理や『Pokémon Sleep』等での睡眠の見える化等を利用すること自体で、意識が高まりデータ的に良くなる傾向であることも事実です。
そのため、今回の食事管理と睡眠の関係性の結果としては、想定の範囲内かもしれません。
しかし、今回私がこのニュースに注目した理由は、研究としてのデータではなく、それぞれのサービスの実際の利用者のリアルなデータを活用し分析していることと、やはりそれぞれのサービス、それも領域、テーマが異なるデータを活用して調査している点です。
食事管理と睡眠の関係性については、良い睡眠を取っている人の方が肥満になりにくいということは情報として知っていても、今回のように別々のサービスのデータを用いて大規模に調査しているケースは、それほど多くないと思います。
これまでにも、この注目ニュースで『あすけん』のデータ分析による調査結果についてコメントしてきましたが、『あすけん』は利用者から集まったデータを活用して、様々な視点で分析しレポートを出しています。
この『あすけん』の活動は、利用者から集まったデータを活用して、利用者に有益な情報としてお返しているように、私には見えています。
今回の食事管理と睡眠の関係性については、利用者の多くがダイエット目的である『あすけん』ユーザーに向けて、ダイエットには食事管理だけではなく、睡眠にも目を向けるきっかけにつながるものだと思います。
このように、利用者から集まったデータの利活用として、データの販売やデータを起点にした連携サービスの提供などのビジネス展開を優先して描きがちですが、利用者のデータはまずはサービスの起点である利用者に有益な情報として返すことが基本であり、利用者との継続的なリレーションの確保には重要な視点であるのは事実です。
今回のニュースは、このような視点でみていただいて、参考にしていただければと思います。
『mHealth Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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