『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“Google『Wear OS』、新たなヘルスケアコンテンツを追加か”
Googleが提供するスマートウォッチ向けのOS『Wear OS』が、ヘルスケアに焦点を当てたアップデートをする可能性が明らかになった。情報はGoogleユーザーエクスペリエンスリサーチから。どうやらGoogleは、『Wear OS』にどのようなヘルスケアコンテンツを追加するのか調査を行っているよう。
Googleが提供する『Wear OS』を搭載したスマートウォッチは種類が豊富だが、市場のシェアを見るとApple Watchに大きく遅れを取っている。なぜなら、Apple Watchは命を救うようなヘルスケアコンテンツをサポートしているためだ。もちろん、『Wear OS』にもヘルスケアコンテンツはあるが、どれも基本的なものばかり。
そこで、Googleは『Wear OS』に新たなヘルスケアコンテンツを追加するための調査を行っている。ユーザーの意見を聞くユーザーエクスペリエンスリサーチに、『Wear OS』に新しく追加するヘルスケアコンテンツの質問項目を設け、中には血中酸素レベルや睡眠時無呼吸、不規則な心拍リズムの検出など特徴的な質問もある。
記事原文はこちら(『SLASHGEAR JP』2020年3月4日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
すでにApple Watchが、スイス製時計の合計を上回ってしまったニュースを以前お伝えしました。時計業界をひっくり返すほどの快進撃となっています。時計のスマートウォッチ化は、避けて通れない状況になってきました。
それだけの快進撃を見せられて、Googleが指をくわえて見ているとは思えません。Fitbit買収も攻勢をかけるための一環なのかもしれませんね。
Googleは、2008~2012年まで取り組んだ「Google Health」での失敗経験をしてから、ヘルスケアに関しては慎重になっている印象があります。医療に関連する取り組みより、特に健康に纏わる取り組みには慎重になってるように感じます。
今回の記事にあるような調査も、まだ迷いがあるのではないでしょうか? おそらく機能をいくら追求しても、彼らが求める回答は得られないと思います。まずはGoogleにとってヘルスケアにどう取り組みたいかを決めて、それを達成するために必要なことを模索するべきだと思います。
Google独自のヘルスケアへのアプローチが定まるまでには、まだまだ時間が必要かもしれませんね。
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツにて健康ビジネスにおけるマーケティングに関するコンサルティング、一般社団法人 社会的健康戦略研究所の理事として、本質的健康経営の社会実装方法の研究を行う。またウェアラブル機器、健康ビジネスモデルに関する健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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