『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「
今回注目したニュースはこちら!
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“あなたの睡眠負債が分かる!SNS睡眠アプリ『Somnus』に睡眠負債バロメーター機能登場!”
Somnusで脱・睡眠負債!
Somnus社は、日本人の睡眠負債を解決するため、新機能「睡眠負債バロメーター」を開発・リリース致しました。
■ “睡眠負債”が抱えるリスク
2017年の流行語ベスト10にも入り、何かと話題の”睡眠負債”。睡眠負債とは、日々の睡眠不足が少しづつ借金(負債)のように溜まることで、自身が知らないうちに身体・心にダメージを受ける状態のことを言います。
この睡眠負債が積み重なると、日々の生活や仕事のパフォーマンスが低下するだけではなく、うつ病・がん・認知症などの疫病につながることも近年明らかになり、睡眠の重要性が高まっています。
その中で、日本人の約4割は睡眠負債に陥っているとも指摘されており、当社はこの事を大きな社会問題と捉え、当社サービス『Somnus』でこの問題を解決するために新機能を開発・リリース致しました。
■ 新機能「睡眠負債バロメーター」
SNS睡眠アプリ『Somnus』では、日々の記録した睡眠時間をもとに、どのくらいの負債(不足時間)が溜まっているかを可視化することができます。
睡眠負債は月ごとに、目標設定睡眠時間との差分から換算されます。負債リスク度が高まるほど、危険な印象を与えるようなグラデーションカラーになります。また負債リスク度によって『Somnus』があなたにレコメンドをしてくれます。
プレスリリースはこちら(Somnus合同会社 2018年7月05日発表、PR TIMES掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目するのは、睡眠アプリの新機能「睡眠負債」に関するニュースです。
睡眠は、モバイルアプリにおいて常にランキング上位に入ってくるテーマの一つです。また、一般の方々の健康関連の課題の一つとして、「睡眠」は必ず上位にあがるテーマになっています。
多くの方は「睡眠不足」や「寝ても疲れが取れない」など、「睡眠」を病気との関係で捉えているわけではなく、体調面、コンディションとして捉えていることが多いです。
しかし、睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群など)があると高血圧のリスクが高まったり、睡眠不足がインスリンの効きを低下させるため糖尿病とも関連していると言われていたりと、睡眠は病気と密接に関係しています。
これまで寝ている間の睡眠を自分で把握するのは難しかったのですが、モバイルアプリによって睡眠の見える化が手軽に出来るようになりました。睡眠時間はもちろん、ある程度の「睡眠の質」までわかるようになりました。
睡眠の見える化で一番難しいところは、睡眠時間と質といった見える化出来る部分にプラスして主観的な「スッキリ感」「疲労感」などが組み合わさって、睡眠が評価されることです。さらに、解決方法、対策方法といったソリューションまで目を向けると、「寝る」ことだけではなく、寝る環境や昼間の過ごし方など多岐に渡ります。
そのため、これまで睡眠関連のモバイルアプリの多くは睡眠時間と質の見える化が中心で、ソリューションの提案の部分は弱かった印象です。
今回の「睡眠負債」の見える化では、睡眠時間や質はこれまで通りかもしれませんが、行動に紐付いて「睡眠負債」が増えたり、減ったりするので、自らの行動と「睡眠負債」という指標が連動するため、睡眠に向けて行動を起こす、継続する一つの動機にはなりそうな気がします。
いままで見えなかったものを見える化するのは、ヘルスケアサービスの入り口としては有りなのですが、その先には自らの行動で数値が変化する、コントロールできるという感覚が、ヘルスケアサービスの領域では大切なアプローチの一つだと思います。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、
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