『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“『seeker』で自分の症状に合った歯科医院を見つける!”
plaza社は、自分の症状の治療を得意とする歯科医院を探せるマッチングサイト『seeker(シーカー)』を9月1日にリリースした。
歯科関連メディア運営・歯科医院の業務支援を行ってきた同社は、全国約70,000軒の歯科医院情報を有し、歯科医院からの申告・専門医資格・表示している診療科目(矯正歯科、歯科口腔外科、小児歯科など)から、歯科医院ごとの得意な治療分野を独自収集。ユーザーの症状に合わせた治療を得意とする歯科医院だけを厳選、比較検討を可能とする。
また、『seeker』での口コミは、投稿時に領収書もしくは診療明細を添付し、対応や説明など細かく投稿項目が分かれているため信頼性が高いと言える。
さらに歯科医師が薦める歯科医院も掲載され、プロの視点から薦められる歯科医院を知ることが可能だ。そして、院長のコメント動画もあり、通院する前に院長の人柄を知る機会があるのも魅力のひとつである。
歯科医院は直近10年間で約1,000軒増加し、治療だけでなくメンテナンスを含めて歯科医院は身近なものになりつつあるが、まだ一般層においては利用率(治療中+定期的なチェック)は43%、受診・検診を先延ばしにする人も53%という現状であり、進んでいきたい場所ではないといえる。
一方、増加傾向にある歯科医院だが、その反面、廃業や倒産の件数も増加。これは、医療機関への広告の制限や、小規模事業者が多いためマーケティングが機能しにくい環境などの要因が考えられる。
記事原文はこちら(『TECHABLE』2019年9月3日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
いきなりですが、実は私、久しぶりに歯科医院に行きました。なんと10年ぶりに。。
歯磨きはかなりする方で、ここ10年特に痛みもなかったので歯科医院に行く機会がありませんでした。(ちなみに3〜6ヶ月で定期検診した方がよいと知ったのもつい最近です)
磨き過ぎな私がなぜ歯科医院に行ったのか?歯間ブラシがかぶせ物(クラウン)に引っかかり、はずれてしまったためです。
10年ぶりなので、歯科医院選びからはじめることになりました。とは言え、どうやって選べばよいかわからない。かぶせ物を着けるくらいなら、どこでもよいか!? でもせっかくだから検診もしてもらいたい。
まずは比較しようと思い、歯科医院の看板やウェブサイトを見比べましたが、イマイチ違いがわからなかったので、けっきょく近所の歯科医院で診てもらうことになりました。
選んだ歯科医院は、治療はよかったのですが、治療中に見上げることになる天井のエアコンがホコリまみれで、いつホコリが落ちてくるかと、まったく落ち着かい状況で治療を受けることになりました。
今回紹介する『seeker』、もっと早く出会っていれば!と思うことしきりです。
歯科医院を調べていて思ったのですが、多くが特徴の表現がうまくないと思えました。もちろん、とても差別化した表現をしている歯科医院もありましたが、稀なケースでした。
記事にもあります「医療機関への広告の制限や、小規模事業者が多いためマーケティングが機能しにくい環境」ですが、やはり患者視点での表現は必要になります。『seeker』の役割は大きいと思います。口コミの文化がなかった市場で、どのように育っていくのか、期待して見ていきたいと思います。
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツのクリエイティブディレクターとして、健康系プロダクト、アプリ、映像などの企画・制作ディレクションを手掛ける。「Health App Lab(ヘルスアプリ研究所)」所長として健康・医療アプリの研究発表を行う。またウェアラブル機器、ビジネスモデルの研究を行ない、健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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