『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
============================================
“『Bodygram』アプリ、Apple「ヘルスケア」Appと連携「胴囲」の項目での連携は世界初!”
Bodygram Japanは、『Bodygram』アプリをローンチ後初大型アップデートして、Appleの「ヘルスケア」Appに互換性アプリとして認証・連携されました。
『Bodygram』アプリを開くと、トップ画面に「ヘルスケアアプリで利用」の項目があり、そこをタップしてデータ書き込みを許可すると、Bodygramの採寸結果をAppleの「ヘルスケア」Appと連携できるようになりました。
これまでAppleの「ヘルスケア」Appで、身体測定値の「胴囲」をトラッキングするにはメジャーなどで計測し、手動で入力しなければならなかったのが、『Bodygram』アプリ一つで、簡単な数値入力と写真2枚を撮影するだけで、簡単に全身の数値を入手、さらに連携させることで、簡単にトラッキングが可能となりました。この機能は、ウェラブルデバイスを活用して、健康的なライフスタイルを意識している方にとって、より便利に活用いただけるものとなり、Appleの「ヘルスケア」Appの胴囲に連携できるのは初めてのものと想定されます。
さらに他のアップデートとして、下記が主な改良点となります。
・自撮りモードからポーズ検出自動撮影を選択でき、オートで撮影が可能となりました。
→ 的確な音声ガイダンスにより、誰でも簡単に迷うことなくよりスムーズに正確な撮影ができます。
・電話番号(SMS認証)でBodygram IDにログインが可能となりました。
→ID登録をメールアドレスか電話番号かで選べるので、使い勝手の幅が広がりました。
電話登録の際は、電話番号のSMS認証で、セキュリティの安心がありながら簡単に登録が完了できます。
Bodygramは、今後、さらに技術・開発を向上させ続けて、ユーザーにも導入企業にも、より便利で信頼のあるAI採寸技術を提供することをお約束いたします。
プレスリリースはこちら(Bodygram Japan 株式会社、2020年10月16日発表)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
============================================
『mHealth Watch』の視点!
今回注目するのは、『Bodygram』アプリが世界で初めてAppleの「ヘルスケア」Appの「胴囲」と連携したというニュースです。
身体データの計測として体重が一般的で、最近では体重計の機能として、体重データの他に体脂肪率や筋肉率、内臓脂肪量などの計測が可能になってきています。
しかし、体重が気になる特にダイエットしたい人にとっては、お腹回りは見た目にも関係してくるので気にしている人が多いものですが、このお腹回りは体重計では計測できません。
また、メタボリックシンドロームの診断基準は、ウエスト周囲が男性85cm・女性90cm以上となっています。実際にお腹回りを計測した数値と普段のズボン(パンツ)のサイズでは、少し異なることをみなさんも健康診断の時のお腹周りの計測で、感じことがあるのではないでしょうか?
体重を計測する機会はありますがお腹回りを計測する機会は、普段の生活の中では、あまり多く無いと思います。お腹回りを計測するにはメジャーで計測する必要があるので、面倒だからというのが計測しない理由なんだと思います。
しかし、今回のニュースの『Bodygram』アプリであれば、写真を撮影するだけでお腹回りの計測が可能で、さらにAppleの「ヘルスケア」Appの「胴囲」と連携してくれるので、計測の手間と入力が簡便化されており、また2つのアプリの連携によって身体のデータの一元管理も可能になっています。
この『Bodygram』アプリは、既にアパレルと連携してサイズ選択に活用されていたりします。
客観的な身体の計測データとしては体重が一般的でしたが、この体重データはなかなか変化が表れにくいものなのです。体重以外のデータが簡単に計測できて、変化がみつけやすくなるとモチベーションの維持にもつながるのではないかと思います。
スマホのカメラ機能を使って、いろいろな計測を可能にしたアプリが多く提供されています。スマホのカメラ機能を使うことで、データの変化はもちろん、見た目でも変化を感じることができるため、計測したデータを記録するのではなく、写真を撮るだけで計測と見た目のデータ化が可能になり、継続したデータとして保存できれば、経年変化を見ていくことも可能になります。
身体のデータの計測と記録という視点では、スマホのカメラ機能の活用はまだまだ可能性がありそうだと、今回のニュースを見てあらためて感じました。
『mHealth Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
Comments are closed.