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健康経営キーマンインタビューVol.6 リンナイ株式会社 小川拓也氏 高村和治氏 出口菜央子氏 小木曽隆氏 天野聡氏

Posted by: mHealth Watch , 2019/01/11

「和・氣・眞」の実現を健康施策で支援する

リンナイ株式会社 管理本部人事部 部長 兼 広報部長 小川拓也氏
リンナイ株式会社 管理本部人事部 次長 高村和治氏
リンナイ株式会社 管理本部人事部 保健師 出口菜央子氏
リンナイ健康保険組合 常務理事 小木曽隆氏
リンナイ健康保険組合 事務長 天野聡氏

今回のキーマンインタビューでは、3年連続で健康経営銘柄に選定されているだけでなく、様々な健康施策を通じて離職率、社員満足度といったことによい影響を与え、売上や営業利益の上昇への貢献も実現しているリンナイ株式会社に、健康経営の取り組みや特徴をお聞きしました。(取材日:11月6日/インタビュアー:脇本 和洋)


健康経営銘柄取得に特別なことはしていない

Q:3年連続で健康経営銘柄に選定されていますが、評価された健康経営の概要をまずは教えてください。

高村和治氏(以下:高村):リンナイでは、人事部経営計画書やグループ倫理綱領で健康の保持・増進に関する方針を明文化し、CSR報告書では健康増進に向けた「職場環境づくり」を公開し広く配信しています。

具体策としては、メンタルヘルス対策、生活習慣病予防対策を中心に、専任の保健師が様々なサポートをします。スポーツイベントを通じて健康増進と社内の「和」を大切にする取り組みを行っています。

成果としては、従業員満足度の向上、離職率や学生の応募数も改善。売上高は着実に上昇しており、労働生産性も一定の効果が現れています。

健康経営銘柄のために何か特別なことをされたのですか?とよく聞かれるのですが、そのために特別なことをしたということはありません。1973年にリンナイ健康保険組合ができて以来、人事部と健保と従業員組合が三位一体で協力し、様々な健康施策の活動を行ってきました。その成果が健康経営銘柄という形で評価されたと思っています。


実践を重視したメンタルヘルスセミナー

Q:ではまず、メンタルヘルスの取り組みについて教えてください。

小木曽隆氏(以下:小木曽):メンタルヘルスのセミナーは2009年から毎年実施しています。今年は24回以上開催しています。講師は外部の産業医の方に依頼し、各事業所を回ってもらいます。

Q:従業員の方から、こういう点が良かったとか、評価されている部分はありますか?

小木曽:講師の先生は、事例を豊富に説明してくれるので、リアリティがあります。勉強になるという声は聞きますね。メンタル疾患をもっていない社員が、普段の仕事の中で役立つ内容になっています。実例を元に、自分はどう対応するかを実際に考えて発表してもらう参加型のセミナーでもあります。


二次健診に力を入れた生活習慣予防の取り組み

Q:次に生活習慣病予防の取り組みを教えてください。健診結果からリスクの高い人を抽出して、重症化予防をするとのことですが、具体的にはどんな点に気を配っているのですか?

天野聡氏(以下:天野):人事部の健康支援室では、定期健診後の二次健診に力を入れています。有所見者には、受診結果連絡書を健診結果に同封します。そして、健康支援室の保健師より、二次健診の働きかけを行っています。

また、健保はレセプトデータを持っているので、健康支援室の活動の後を受ける形で、重症化予防指導を3つの対象(糖尿病、高血圧、ハイリスク者)に対して行っています。さらに、二次健診を受診勧奨されていても1年間未治療の社員に対して、面談を含めた半年間の指導を実施しています。健診結果はわかったけれどもあまり動かない人を、なるべく減らすということです。


健康施策を実施する際に大切になる自社保健師の存在

Q:先ほどから「健康支援室」が登場しますが、どのような役割のものですか?

高村:お話したように、長らく健康支援となる活動をしてきましたが、やや活動が滞ってきたと感じてきました。具体的には、社員にもう少しリアルに訴えかけ、反応が見えるようなことが必要だと思いました。

2013年より人事部に保健師を採用し、事業所の中でも一番社員が集中しているエリアに健康支援室を立ち上げ、顔が見える支援をスタートさせました。

Q:スタート当時の状況はいかがでしたか?

出口菜央子氏(以下:出口):最初は、保健師と言ってもわからないので、まずは顔を覚えてもらうところから始めました。各事業所では朝礼をしているので、保健師が朝礼を順番に回り、「だれ」が社員の健康を見守っているかわかるようにしました。

保健師の今の活動としては、フードモデル(適量の食事量をイメージしやすい食品サンプルのこと)を利用して説明したり、給食会社と連携をしてランチメニューを工夫したり、健康イベントを開催しています。

Q:保健師という「人」を中核にすえているのですね。ただ、漠然と健康を伝えるのではなく、「あの人がいるから」とか「あの人に相談してみよう」とか、顔が見える支援をしているのですね!?

高村:そうです。健康施策ひとつひとつを着実に実施する上でも、保健師の活躍の場所をさらに増やしていくつもりです。

 

スポーツフェスティバルで「和」を高める

Q:健康経営銘柄を取得した際の概要には、ウォーキングイベントやスポーツフェスティバルが記載されていましたが、いつから行っているのですか?

高村:1970年代から、家族にも参加してもらい行っています。工場や部門別の対抗戦もあり、結構盛り上がります。スポーツフェスティバルには約1,800人、ウォーキングフェスティバルには約1,300人が参加します。弊社は社員数が約4,000人、扶養者が約5,000人なので、結構な数の人が参加しています。

Q:1970年代~1980年代は、社内のイベントを行っても数多くの人が参加したと思いますが、今の時代ではプライベート時間を大切にして、こうしたイベントに参加する人は少なくなっている気がしますが、いかがですか?

高村:いえ、むしろ参加者は毎年増えている感があります。その理由の一つとしてリンナイの社風が家族的であるということが影響していると思います。入社したばかりの社員は家族的な社風に戸惑う人もいますが、この会社に長くいると、だんだん家族的な社風に慣れてきて、こうしたイベントにも積極的に参加するようになります。

 

人財育成の柱となる「和・氣・眞」

Q:家族的な社風が育った、原点となるものがあるのでしょうか?

小川拓也氏(以下:小川):人財育成の柱となっている「和・氣・眞」ですね。言葉を作ったのは、昨年亡くなった内藤明人(前会長)と言われており、長年にわたり、脈々と継承されている大切な考え方です。

「和」は、他人に気を配り困難が起こっても、チームワークで解決していこうということです。和が基本です。「氣」は、哲学を持って志を立てるということです。何をするにしても、目標を立てて、それに向かって進む。そういうような強い姿勢や思想のことです。

「眞」は、メーカーらしく科学的なアプローチで物事を解析せよっていうことです。

Q:この「和・氣・眞」は、いつの時代でも通じる社員に持ってほしい心構えであり、こういう人財を育てていきたいということでもありますか?

小川:そうですね、人財の行動規範の原点となる言葉です。「和・氣・眞」という言葉は、「今日も1日頑張ろうと思える」とか、「他人に気を配り、困難が起こっても皆で乗り越えていく」といった言葉に置き換わり発信されています。

Q:経営者が求める人財像として「和・氣・眞」があり、それは「仲間を大切にし、困難を共有し、やる気を高め、今日も1日がんばろうと思える」ということ。そしてそれを実現する手段の一つとして健康施策がある。そうした一貫性を感じますね!?

小川:ありがとうございます。また我が社には「質の高い会社を作りたい」というトップのこだわりがあります。質の高いというのは色々な意味があるのですが、例えば、業績でいうと売上よりも利益といったことです。

質の良い会社を作るためには、健全な組織風土がないと達成は難しいです。健全な組織風土っていうのは、一人一人の社員が「今日も会社に行ってがんばろうと思える」こと。あるいは、自己の成長を感じつつも、チームで成果を出していくことです。つまり、ポジティブで健全な風土を作っていくことが必要です。

このような会社の期待に応えるために、我々が健康という切り口で何ができるかと考え、実務に落としながら考えていくことが、健康経営と言われる施策に繋がると思っています。

 

社員の方の「気づき」を高める環境づくり

Q:最後に、今後の展開をお聞きかせください。

高村:今後も健康経営の施策をいろいろと行っていきますが、課題はたくさんあると思っています。それを一つ一つクリアしていくことです。特に社員の方の「健康に対する気づき」を高めることをしていきたいと思います。社員自身が自分の健康状態をまずしっかり把握でき、また改善状態が見える化されている環境を作ることは一つの方法です。

Q:保健師としては今後どのような展開をお考えですか?

出口:私も気づきを高めることが大切だと思っています。健康=健診結果と思ってしまう人が多いので、そうではなく体を動かす機会とか、簡単に肺の機能がチェックできるとか、自分の体を見つめる機会を増やしていきたいと思っています。

高村:以前イベントで、血液さらさらチェックを行いました。その結果を部門に持って行くと、社員同士で話題となり「どこでチェックしてもらえるの?」といった問い合わせがたくさん来ました。

血液さらさらチェックはあくまで一例ですが、気づきが高まる施策を数多く用意し、自分の健康状態がわかるだけでなく、次のアクションに繋がる所までのサポートをしたいですね。ポジティブに健康増進ができるきっかけになればと思います。

Q:本日は貴重なお話をありがとうございました。

【プロフィール】

リンナイ株式会社 管理本部人事部 部長 兼 広報部長 小川拓也氏(写真一番左)
経理部に従事した後、関連会社に5年間出向し経理業務を中心とした管理に携わる。
1998年にリンナイ本体に戻り、経営企画部・広報部・総務部を経て、2018年4月より人事部長に就任(広報部長兼任)。

 

リンナイ株式会社 管理本部人事部 保健師 出口菜央子氏(写真左から2番目)
総合病院で看護師として3年間働いた後、リンナイに保健師として入社。瀬戸工場、大口サイトなどの事業所で健康支援室を運営し社員の健康管理業務に携わる。

リンナイ健康保険組合 常務理事 小木曽隆氏(写真中央)
旭工場勤務を経て人事部に配属され、給与・人事制度を担当。2009年からリンナイグループ企業年金基金に移り、2015年からリンナイ健康保険組合と兼務となる。

リンナイ健康保険組合 事務長 天野聡氏(写真右から2番目)
営業職、開発本部管理系、工場製造管理系を経て、人事部に配属後、2007年からリンナイ健康保険組合に移り、特定健診保健指導、データヘルス計画などに関わる。

リンナイ株式会社 管理本部人事部 次長 高村和治氏(写真一番右)
1986年に開発本部 電子開発室に配属され、ガス機器を電子コントロールする電子回路設計を担当する。20年程従事した技術職より管理系へ移り、経営企画部勤務を経て2015年より人事部人事企画チームで採用・育成を中心とする業務に携わる。

 

 

 

 

 

 

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タグ: メンタルヘルス, リンナイ, 二次健診, 人事部, 健康経営, 健康経営銘柄, 生活習慣病, 職場環境, 重症化予防

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