『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます
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“Virgin PulseとHealthComp、30億ドルの合併後「Personalify Health」にブランド変更”
モバイルファーストの従業員ウェルネスおよびエンゲージメントを提供するVirgin Pulse社と、福利厚生およびアナリティクスのプラットフォームを提供するHealthComp社は11月に合併し、「Personalify Health」という名称でリブランディングを行っている。
「Personalify Health」は、Virgin PulseのサービスとHealthCompの医療制度管理ソリューションを組み合わせ、データ駆動型のパーソナライズに加えて、健康、ナビゲーション、福利厚生、ウェルビーイング体験を備えた単一のプラットフォームを提供する。
「Personalify Health」への移行までの間、会員は2024年を通じてVirgin PulseまたはHealthCompのプラットフォームを利用し続けることができる。
「私たちは、健康計画の管理、全体的な健康状態、包括的な健康ナビゲーション ソリューションを備えた、この種では初めてのパーソナライズされた健康プラットフォームで状況を変えています。すべてを 1 か所にまとめて、企業への投資を最適化し、従業員に力を与えています」
「現在、当社のテクノロジーと臨床専門家は 1,800 万人以上の生活に影響を与えていますが、2027 年までに「Personalify Health」として世界中で 4,000 万人以上の人々に影響を与えることを目指しています」とCEOのChris Michalak氏がコメントした。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2024年2月7日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
すでに何度も紹介してきましたVirgin Pulseは、日本でいうところの健康経営(米国ではコーポレートヘルス)支援を行う企業の代表的存在の1社です。
Virgin Pulseの活動は参考になることが多いので、常にチェックしていただくとよいでしょう。
特にここ数年は、“ウェルビーイング”に力を入れたサービスを展開してきました。Virgin Pulseのサービス構成を見ていくと、“ソーシャルウェルビーイング”をベースに、従業員(個人)の心理的、身体的課題改善に取り組めるよう設計されています。
ウェルビーイング経営を実施する上で、まさに理想の支援体制と言えるのではないでしょうか。
今回、新たにHealthCompと統合したことで、福利厚生とアナリティクスをラインナップに加えることとなりました。
健康経営(コーポレートヘルス)の目的は、健康を切り口とした経営への貢献です。経営に影響するほどの活動をするには、企業規模が大きくなればなるほど、かなりの投資が必要となります。
ただし課題として、投資に見合った効果を計測できたときには、何がどれだけ貢献したのかがわかりにくいと言われています。そのため、効率化をどこですべきかの判断が非常に難しいのが実態です。
その理由の一つとして、複数の事業者を使っているため、トータルでの評価がしにくいことが挙げられます。
今回発表された統合により、「Personalify Health」で一連の評価もしやすくなるでしょう。このことが健康経営(コーポレートヘルス)の効率化にどう貢献するのか?今後の動向に注目していきたいと思います。
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツにて健康ビジネスにおけるマーケティングに関するコンサルティング、一般社団法人 社会的健康戦略研究所の理事として、ウェルビーイングの社会実装方法の研究を行う。またウェアラブル機器、健康ビジネスモデルに関する健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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