リサーチとコンサルティング業務を行なっているプライスウォーターハウス・クーパーズ(PwC)社は、携帯のアプリや消費者向け医療器具などを使って『自分でやる(DIY)ヘルスケア』が、2015年の流行第一位になるだろうと予測している。PwCは自社の最新レポートを発信するためのWebセミナーで、2015年のヘルスケア部門でトップ10に来るだろうとされる人気商品をリストアップ。そのうち3つの商品が携帯電話向けの健康関連商品であるのに加え、その他複数の商品で携帯電話やデジタルデバイスがなんらかの形で使用されている。
PwCヘルスリサーチ機関のリーダーCeci Connolly氏は、Webセミナーで「初めて、患者がDIYデバイスを使って得たデータを医療に使用することに対して、医師が以前に比べて非常にオープンで前向きな姿勢を示し始めている」と述べた。
Connolly氏は特に、健康上で重要なサインを記録したり、血液や尿を分析したり、薬を正しく使用できているかを記録するデバイスやアプリについて言及。同氏によると、技術の発達、アプリやデバイスを使用することに対する消費者の熱意、そしてこういったデータを使用することに、医師が前向きな姿勢を示していること(これらはすべて、この報告書を作成するために医師と患者に対して実施された調査結果に見られる内容である)が組み合わさり、今後は家庭で行なうヘルスケアが主流になってくることが予測されるという。調査によると、消費者の1/3が家庭で尿検査を行なえるデバイスを使用したいと述べ、さらに医師の半数以上がこういったデバイスから得られるデータを使って薬を処方したり、患者が病院に来るべきかどうかを判断したい、と述べている。
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