先日ニューヨークで開かれたePharma Summitは、まさに新たなモバイル医療データのバイキング料理さながらだった。Monique Levy氏は、Manhattan Research社が得たいくつかの新しいデータ(と洞察)を紹介した。Makovsky Health社のTom Jones氏は、消費者向けのモバイル健康記録の使い方に関するデータを紹介。最後に、ComScore社のJohn Mangano氏は、世代ごとに分類された2,929人の調査データを紹介した。
まず、Mangano氏と彼のチームは、ウェアラブルデバイスの認知度と所有率には大きな差がある、ということを発見した。回答者の70%(新世紀世代、ジェネレーションX、ベビーブーマーを含む)はウェアラブルデバイスについて聞いたことがある、と答えたが、所有している人はわずか18%だった。この数字を世代別に見ると、ミレニアルズ(2000年以降に成人を迎えた世代)の32%がウェアラブルデバイスを所有しているが、対照的にジェネレーションX(1961~1981年に生まれた世代)は13%、ベビーブーマーはたったの6%の所有率だった。
所有率でナンバーワンのデバイスは認知度では2番だった。それは『Fitbit』である。回答者の認知度は47%で、所有率は6%だった。他のデバイス、例えば『Jawbone UP』や『Pebble』は所有率が比較的高かった(それぞれ3%)が、認知度は比較的低かった(それぞれ16%、6%)。消費者の4分の1は『Nike+ Fuelband』と『Sony Smartwatch』を知っていたが、それぞれの所有率はたったの2%、1%だった。
Mangano氏は、「そこで利点が何であるかを考えてみると、ウェアラブルデバイスはウェアラブル特有の利点も持っているが、モバイルアプリについても明らかに利点を有している。そしてスマートフォンは、(ウェアラブル)デバイスが成功するかどうかを見るための、非常に優れたベンチマークだ」と語った。
調査によると、ミレニアルズの31%は健康アプリのダウンロード経験があった。ジェネレーションXの場合は22%、ベビーブーマーは14%だった。しかし、ベビーブーマーの51%はそもそもどんなアプリもダウンロードした経験がなかった。
世代間の違いは健康アプリの使い方にも見られる。新世紀世代はほとんど運動の記録のために使うのに対し、ジェネレーションXは食生活の記録、医療情報、服薬のリマインダーに使っていた。ベビーブーマーも食生活の記録に使う一方で、病気に関するコミュニティ支援を探すために使っていた。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2月27日掲載)
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