ボストンに本拠地を置くPatientsLikeMe社は、医薬に関する2件のニュースを発表した。AstraZeneca社との5年間の共同研究契約と、Biogen社と共同で行なった多発性硬化症患者に対するウェアラブル端末利用に関する研究結果だ。
PatientsLikeMeとAstraZenecaの契約は、同社が昨春、Genentech社と締結した契約と類似している。AstraZenecaは、PatientsLikeMeの世界的ネットワークに全面的にアクセスし、将来の医薬品開発のためにそのデータを利用し、様々な治療領域(当初は呼吸器疾患や狼瘡、糖尿病、がんに重点が置かれる)における成果改善に取り組む。
AstraZenecaグローバル医薬開発担当執行副社長Briggs Morrison氏は、「患者が毎日経験していることや自分が受けている治療の価値をどのよう考えているか理解することは、次世代医薬開発において、科学の限界を押し広げる基礎となるものです。当社とPatientsLikeMeの協力関係は、当社の研究開発プログラムを支援する、患者のリアルタイムのエビデンスを通じ、重要な視点を活用する助けとなります」と声明で述べた。
一方、Biogenとの研究データは、ワシントンDCで開催されるアメリカ神経学会年次会合で発表される予定だ。これは、多発性硬化症の人々の活動性を高め、医師のオフィス環境外における患者の行動を記録するうえでのウェアラブル端末の潜在的有用性を評価するための実現可能性調査。使用されたデバイスはFitbit Oneだった。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』4月15日掲載)
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