ニュージャージー州南部、クーパーにあるMDアンダーソンがんセンターが現在立ち上げているプログラムでは、同センターの乳がん患者30名にApple Watchを支給し、患者が治療を自己管理し、治療チームとの意思伝達を向上させる手助けをしようとするものだ。
同センターは、ペンシルバニア州ウェイン郡に拠点を置くメンタルヘルステクノロジー企業Polaris Health Directions社と協同し、9ヵ月にわたって実用可能性の調査に取り組んでおり、問題がなければ無作為対照化試験を行なう第2段階へと移行する見込みだ。
Polaris社が費用を負担して提供されるApple Watchには、ピンク色の帯が目印として付けられることになっており、またiPhoneを所有していない患者に対しては、同企業が支給も行なう。調査が終わった後も、患者はこれら両装置を返却する必要はなく、引き続き本プログラムに参加できるとのこと。初期段階の調査は9ヵ月で終了してしまうが、プログラムは継続する予定だ。
患者は支給されたApple Watchを使って、気分や病状、起こり得る治療副作用(頭痛や吐き気など)といった事項に関する短い質問に選択式で答える。供給を行なう本企業はさらに、同装置を用いて患者の活動や心拍数のデータを集め、患者が病状の悪化する前に、生じ得る問題を予期し、早期に対処できるようサポートする。Apple Watch自体には特にスリープトラッカー機能は付いていないが、この機能は本調査に欠かせないものとなりそうだ。夜間、Apple Watchがベッドサイドで充電されているあいだ、患者は睡眠中自分のiPhoneを身近なところ(ベッドの上か?)に置き、あるアプリ
記事原文はこちら(『mobihealthnews』5月20日掲載)
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