メルボルン大学の研究者たちが行なった研究によると、スマートフォンベースの「スネレンチャート(視力測定のために用いられる視力検査表)」の結果は、標準的なスネレン視力検査表テストの結果と一致しない、として、英国王立眼科医大学の公式専門誌『Eye』に発表された。
スネレン検査では、被検者が物理的な検査表から特定の距離に立ち、数字や文字を行ごとに読むことが必要である。被検者が検査表の下方を読むにつれ、数字や文字のフォントサイズは小さくなる。
研究者たちは、「スマートフォンベースのスネレン視力検査表は一般的なものになった。しかしながら、その正確さは実証されたことがない。この研究の目的は、スマートフォンベースの視力検査表と標準的な6mのスネレン視力(6SVA)検査表の等価性を評価することだ」と論文の要約に書いている。
研究者たちはまず、iPhoneで利用可能なスネレン検査表アプリを再調査して11個を見つけたが、こうしたアプリの精度は4~40%とかなり違いがあった。その後、彼らはオーストラリアの病院の一般医療と外科病棟の88人の被検者で研究を行ない、従来の視力検査と再調査で見つけたなかでもっとも正確なアプリとで被検者の結果を比較した。なお、研究者たちはこの検査にiPhone4を用いた。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』6月1日掲載)
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