『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“F1のMcLaren、時差ボケをなくすウェアラブルを開発”
マクラーレン・アプライド・テクノロジーズ(MAT)は、F1レースチームに代表されるMcLarenのテクノロジーをヘルスケアなどに応用する会社 。
新たにこのMATが、時差ぼけを感じなくさせるウェアラブル技術の開発に着手するそうだ。
・バイタルサインで到着時の体調を管理
海外旅行につきものの時差ぼけ。このマクラーレン・ウェアラブルは、装着した人の鼓動や血圧、体温などバイタルサインを計測し、フライトや時差ぼけなどの身体ストレスを和らげる。バイタルサインと旅行スケジュールを照らし合わせ、どのように旅行すれば目的地に着いた時にベストの状態でいられるかを予想してくれるという。
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『mHealth Watch』の視点
MATは、McLarenでのテクノロジーを、ヘルスケアに活用するための研究機関です。以前にも肥満解消を目的に、F1マシンがトラックでのパフォーマンスに関するデータを収集する装置にインスピレーションを得て、食事や活動データを分析し、健康的なライフスタイルを選択支援するシステムの研究開発を始めています。その他にも、薬剤の臨床試験への応用など、健康から医療まで幅広く取り組んでいるようです。
今回新たな取り組みとして発表されたのが、“時差ぼけによる身体ストレスを和らげる”という、コンディショニングへのアプローチです。
まず感じたのが、「目の付け所が良いな」という点です。出張の多いビジネスマンが、旅先ですぐにベストな状態で仕事に向かえる。世界だけでなく、国内でも出張が多いビジネスマンに、ニーズがあるのではないでしょうか。これをきっかけに普段の生活のなかでのコンディショニング管理へと展開もできそうです。
現在ある技術やノウハウを別の市場で展開するとなにができるか? 意外と皆が気づきにくい所にチャンスがあるのではないでしょうか。
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツのクリエイティブディレクターとして、健康系プロダクト、アプリ、映像などの企画・制作ディレクションを手掛ける。「Health App Lab(ヘルスアプリ研究所)」所長として健康・医療アプリの研究発表を行う。またウェアラブル機器、ビジネスモデルの研究を行ない、健康メディアでの発表や、ITヘルスケア学会 モバイルヘルスシンポジウムで講演を行う。
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