『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
============================================
“Misfit、新フィットネストラッカー『Flash Link』を19.99ドルで発売—新アプリも登場”
Misfitは米国時間7月16日、同社の多機能フィットネストラッカー「Misfit」ファミリの3つめの製品『Flash Link』と、新しいFlash Linkおよび既存の「Flash」用のアプリ「Misfit Link App」をリリースした。
また、同社は「Misfit Shine」の販売価格を69.99ドル、「Misfit Flash」を29.99ドルに改定した。従来の価格はShineが99.99ドル、Flashが49.99ドルだった。
『Flash Link』はシリーズ共通のボタンのような形状で、外観はFlashやShineとよく似ており、交換可能で持続時間の長いボタン電池CR2032を内蔵する点も同じだ。オニキス、フロスト、リーフ、コカコーラレッドの各色が用意され、価格はわずか19.99ドルとなっている。
『Flash Link』のパッケージには本体とクラスプが同梱される。スポーツバンドはこのパッケージに含まれないが9.95ドルで別途購入できる。
Misfit Flash Linkで記録できるのは、歩数、消費カロリー、移動距離、睡眠ログだ。電池は約6カ月間もつとされ、本体は水深30mの防水仕様となっている。
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
============================================
『mHealth Watch』の視点
Misfitは、フィットネス機能も含むスマートウォッチや格安ウェアラブルトラッカーが増加することを予測し、Apple Watch発売前から既存モデルを半値にした低価格モデルをスタートしていました。今回発売された『Flash Link』は、さらに安い19.99ドルとなりました。
なぜここまで低価格化したのか? やはり中国メーカーのXiaomiの台頭ではないでしょうか。以前も紹介しましたが、アメリカで販売が始まった『Mi Band』は、13ドルという低価格で市場シェアを一気に奪っていきました。シェアはFitbitに続き第2位で24.6%まで来ています。
さらに『Mi Band』の次期モデルはデザインを変えず、心拍機能を搭載していく予定とのこと。おそらくこちらも低価格で発売されることが想定されます。
また、機能面で見た場合、多くのウェアラブル(スマートウォッチも)が水泳のトラッキング機能を追加し始めています。水泳のトラッキングに関しては、これらウェアラブルのなかではMisfitが先行していたのですが、その優位性でアプローチするのも難しくなってきました。
機能と価格以外の価値をなにで見い出せるのか? ウェアラブル各社にとって、勝負の時が来たのではないでしょうか!?
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツのクリエイティブディレクターとして、健康系プロダクト、アプリ、映像などの企画・制作ディレクションを手掛ける。「Health App Lab(ヘルスアプリ研究所)」所長として健康・医療アプリの研究発表を行う。またウェアラブル機器、ビジネスモデルの研究を行ない、健康メディアでの発表や、ITヘルスケア学会 モバイルヘルスシンポジウムで講演を行う。
Comments are closed.