児童虐待はネグレクト(育児放棄)、口頭による精神的虐待、肉体的虐待、性的虐待など多くの形をとって現われる。
CDC(アメリカ疾病管理予防センター)の統計では、2013年、678,932件の児童虐待及びネグレクトのケースが、CPS(児童保護サービス)に報告されている。このケースのうち27%以上が、3歳未満の幼児に起こっていた。さらに報告は実際よりも少ないため、はるかに発生率が高い可能性がある。4人の子供のうちひとりは、人生においてなんらかの虐待を受けている、と推定されている。不幸なことにその損失は大きく、毎年虐待から1,500人以上が死亡し、1,240億ドル以上の費用がかかっている。
新しいアプリを使用することによって、医療・非医療提供者が、肉体的児童虐待のケースを特定するのに役立とうとしている。このアプリは、Children’s Justice Actからの補助金によって賄われている。コンテンツはカンザスシティーにあるChildren’s Mercy病院のJames Anderst博士、サンアントニオのテキサス大学Health Sciences CenterのNancy Kellogg博士によって開発された。ふたりは小児科の児童虐待に関する専門家だ。
本アプリは、CPS、法の行使、虐待されてきた可能性のある子どもたちを特定する医療従事者をサポートするように設計されている。このアプリは、ケガのメカニズムと、打撲傷、火傷、頭部の傷、骨折、腹部損傷を含む偶然、または故意に負わされたケガの特定方法を解説した教育ビデオ(全編で60分以上)を用意している。
また、ケガをした子供たちを特定する際のチェックリスト/意思決定のDisision Tree(決定樹)として機能し、さらなる検査と照会に導くことを助ける法医学の意思決定機能を搭載している。
記事原文はこちら(『iMedical Apps』12月18日掲載)
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