IBMの研究者たちが、微細粒子を20nmまで分類できるマイクロ流体デバイスを開発した。これにより、体液からエキソソーム(Exosomes:分泌膜小胞)を分離するのに役立つはずだ。将来、エキソソームは、癌や他の疾病のバイオマーカーとして広く追跡されるようになるかもしれない。
エキソソームとは、細胞膜から分泌される30nmほどの大きさしかない小胞であり、由来する細胞の遺伝子やタンパク質の情報を含む。癌細胞もエクソソームを生成するため、検査に血液サンプルのみを必要とするような、液体による生体検査方法を開発するには、エクソソームを検出し、同定することが重要な側面となるのだ。
IBMの新しいマイクロチップは、「DLDピラーアレイ」という技術を用いる。本質的には、支柱の間を落ちる際に横に移動させ、あるサイズの粒子を選び出すよう仕掛けられたものだ。この技術により、他の試料成分からエキソソームを分離し、その大きさに基づいて正確に分類することが可能になるのだ。
記事原文はこちら(『medGadget』2016年8月10日掲載)
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