『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
============================================
“GPS対応の水泳用ウェアラブルデバイス『Marlin』”
『Marlin』は、海や湖などのオープンウォーターでの水泳トレーニングを効率化するGPS対応ウェアラブルデバイスだ。GPSモジュールや加速度センサの入った本体と、骨伝導スピーカで構成されたデバイスで、水泳用ゴーグルのストラップに挟んで装着すると、泳ぎ方や動きなどのデータを取得し、ナビゲーションや泳ぎ方の指示をリアルタイムに音声で伝えてくれる。腕時計などを確認する必要がないため、泳ぎを妨げられず、適切なペースを保ったままトレーニングを続けられる。
『Marlin』には、GPS対応の標準モデルに加え、屋内プール利用に限定されたGPS非対応の簡易モデル「Marlin-P」がある。
Kickstarterにて、最終的に目標金額2万2000ドルを大きく上回る、約3万7000ドルの資金を集めた
記事原文はこちら(『CNET Japan』2016年8月25日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
============================================
『mHealth Watch』の視点
マラソン、ウォーキング、サイクリングなど多くの有酸素運動は、スマートフォンやウェアラブルデバイスを使って、簡単に記録したり、トレーニング管理に役立てたりすることができますが、水泳は水のなかだけに手軽に記録することができません。特に、プールならば片道何メートルかがわかるので、記録のしようもありますが、これが海や川、湖だとそのようにはいきません。
今回登場した『Marlin』は、GPSモジュールをデバイスに搭載することで、スマホを装着しなくても計測することができます。また一番の課題である、現状のデータ確認ですが、骨伝導式のスピーカーにより音声にて知らせてくれます。
『Marlin』は記録してくれるだけでなく、トレーニングへの活用もできます。事前にスマホ専用アプリでルートを決めておけば、泳いでいる時に、音声にてルートを指示してれます。また加速度センサで動きを計測しているので、速度とストロークを踏まえてトレーニングプログラムを実行できるよう管理することもできます。
ついにスイマーが求める機能が実現したと言えるでしょう。
このように、ウェアラブルデバイスを活用することで、ニーズを解決することはできます。潜在ニーズは多くあります。ウェアラブルデバイスの可能性はまだまだあり得ると言えるでしょう。
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツのクリエイティブディレクターとして、健康系プロダクト、アプリ、映像などの企画・制作ディレクションを手掛ける。「Health App Lab(ヘルスアプリ研究所)」所長として健康・医療アプリの研究発表を行う。またウェアラブル機器、ビジネスモデルの研究を行ない、健康メディアでの発表や、ITヘルスケア学会 モバイルヘルスシンポジウムで講演を行う。
Comments are closed.