FDA(米国食品医薬品局)は、臨床医が頭部外傷後患者の認知能力検査を目的とした『ImPACT』ソフトウェアと医療アプリを承認した、と発表。
脳震とうなどの頭部外傷、とりわけスポーツに関連したものは、近年多くの注目を集めている。私たちは、治療の際に臨床医が脳震とうを判断するのに役立つよう考案された医療アプリを数多く取り上げてきた。最近、ニューヨーク大学ランゴンメディカルセンターも、脳震とう後の症状評価をする脳震とう追跡検査キットとアプリを発表したが、評価の特徴付けは、脳震とうの診断を目的とする医療アプリの設計にとって決定的に重要だ。
脳震とう直後の評価と認知検査『ImPACT』には、ふたつのバージョンがある。ひとつ目のバージョンは、12~59才までの患者のために設計されたもので、ノートパソコン上で動く。もうひとつのバージョン、『ImPACT Pediatric』は、12才未満の子供のためのもので、iPad上で動く。『ImPACT』は、臨床医にガイドされながら、単語記憶や反応時間、単語認識などの認知スキル検査を行ない、頭部外傷の評価を支援する。テストはおよそ25分を要するが、 その結果は、彼らが持つ「正常な」患者の大きなデータベース内の年齢がマッチした集団と比較されるか、もしくは、患者本人が外傷前に受けたベースラインテストの結果と比較される。FDAがプレスリリースで指摘したように、それは脳震とうの診断や治療の推奨のために設計されたものではない。
記事原文はこちら(『iMedical Apps』2016年8月24日掲載)
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