血中ヘモグロビンは、測定することで数多くの症状を診断・管理できるが、通常は採血や高額な酸素濃度計を必要とする。ワシントン大学の研究チームは、一般的なスマートフォン(Nexus 5)が医療目的で正確な数値を計測することが可能かどうかを調査した。
彼らは『HemaApp』というアプリを開発し、スマートフォンに内蔵されているライトとカメラを使い、指に流れる血液の色濃度を検知した。ユーザーは単にカメラのレンズに指を当てて完全に固定し、アプリを作動させるだけだ。アプリがLEDライトを点け、指を照らす。そして、カメラを使ってヘモグロビンの量に至るまで血液の詳細を検知するのだ。
内蔵ライトでも悪くはないが、研究チームはまた、カメラのライトに加えて白熱電球やスマートフォンに付いている小型のアクセサリーライトでもアプリをテストした。研究は大掛かりではなく、31人の患者に試したが、『HemaApp』は、驚くことにアクセサリーライトでもMasimoのPronto※(81%)と同じくらい正確(82%)にヘモグロビンの値を測定した。アクセサリーライトがなく、アプリ独自のライトの場合、精度は69%だった。この結果は、驚くべきことだ。
※医療用測定器
記事原文はこちら(『medGadget』2016年9月9日掲載)
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