St. Jude Medical社は、アメリカで自社の『Deep Brain Stimulation System(DBS)』を、FDA の承認を受けた後、パーキンソン病や本態性振戦を抱える患者たちに向けて発売する準備を進めている。装着するにはDBSの指向性リード線を脳に埋め込む必要があるが、この種のリード線が、FDAの認可を受けたのは初めてである。このリード線は脳との接点を分割していて、それぞれの接点を別々にコントロールすることにより、柔軟に装置を制御するプログラムを書けるようになっている。これにより、様々な患者に最適な効果を提供すると同時に、DBSには付きものである副作用を最小限に抑える。
このシステムのソフトウェアは、AppleのiPad miniを使ってプログラムされており、患者は装置とペアリングしたiPod touchを接続して、装置の働きをコントロールできる。
これはMedtronic社がリードする深部脳刺激システムのマーケットに食い込もうとしているSt. Jude Medicalの優位性となり、医師にとっては、患者の事を考えるとこの会社の進出は喜ばしいことである。
記事原文はこちら(『medGadget』2016年10月7日掲載)
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