イスラエルのテルアビブを拠点とするHealthy.ioの家庭用検尿キット『Dip.io』が、FDA 510(k)クリアランスを取得した。『Dip.io』は、スマートフォンを臨床レベルの診断装置に変えることができる。また『Dip.io』は、クラス2医療機器としてクリアランスを取得した中で、スマートフォンを用いる初の検尿機器である。
同社のYonatan Adiri最高経営責任者(CEO)は「このような画期的な承認を初めて得られたことを誇りに思います」と述べた。「私たちが成し遂げようとしている主要テーマは、この1年のハイライトといえます。イギリスの国営医療サービス制度(National Healthcare System)を含む世界の主要7パートナーおよび製品ポートフォリオの拡充により、今年は10万人の患者に向き合う予定です」
このキットには、自宅検査用の詳しい説明書、使い捨ての検査用紙、容器が含まれる。しかし、とても革新的といえるのは、光や環境に左右されずスマートフォンのカメラが正確にテスト紙を読み込めるパターンと色を持つパネルであることだ。これにより、既存の多くの家庭用検査キットとは異なり、患者は何も返送する必要がなく、すぐに検査結果を確認できる。
『Dip.ioは既にヨーロッパとイスラエルで商業化されている。イギリスでは、6月にSalford Royal NHS Foundation Trustにより開設されたvirtual renal clinicで入手できる。同社はアメリカにおいて全米腎臓財団(National Kidney Foundation)およびGeisinger Healthと共同研究を行い、腎臓病患者の治療におけるアドヒアランスを改善するのにこのプラットフォームを有効活用できることを示した。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2018年7月25日掲載)
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