『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“睡眠をトラッキングできるスマートリング『THIM』、オーストラリアの研究機関による睡眠改善プログラムを搭載!”
指先だけで睡眠をトラッキングできる『THIM』、睡眠トラッキングに加えて、睡眠の質を向上させるためのプログラムが組み込まれている。
『THIM』に組み込まれた睡眠調整プログラムは、2007年から、オーストラリアのフリンダース大学の睡眠研究所にて研究されているものだ。
寝る前に『THIM』を指にはめると、微弱な振動が起きる。この振動によりウトウトした直後にうっすらと目を覚まし、これが何度も繰り返される。そう聞くとなんだか不快そうと考えるかもしれないが、実際はその逆。何度も眠りに落ちることで、より深い睡眠が得られるという。しかも、ほとんどのユーザーは寝た直後に目覚めたことを覚えていない。
『THIM』は、公式ページから199ドル(約21,400円)と送料5ドル(約540円)で購入可能。
記事原文はこちら(『TECHABLE』2019年9月23日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
スリープテックと言われる分野もだいぶ定着してきました。一昔前は記録以上のことはできませんでしたが、今では睡眠改善のサービスや機能が増えてきました。
睡眠改善は、大きく日中の活動の見直しと睡眠時へのアプローチに分かれます。日中の活動量の見直しであれば、ウェアラブルで記録を取り、アプリなどを使って行動や食事のアドバイスを行うものですが、睡眠中にアプローチしようとすると、計測と別にベッド自体を連動させ傾けたり、温度を変えたりするものや、頭に装着して刺激を与えるものなど、大掛かりになりやすい欠点があります。
『THIM』は指に装着するだけで、記録だけでなく、睡眠中にアプローチしてくれる機能が搭載されているので、気軽にはじめることができます。
提供されるプログラムも医療機関で10年以上使用されている手法であるところもポイントです。
睡眠改善はこれをやれば絶対改善すると言えるものではないです。生活の状態によっては、以前は効果があったけど、今はイマイチということもあります。あまり神経質にならず、今の自分に適しているものをチョイスできるようにしていくのが理想的ではないでしょうか!?
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツのクリエイティブディレクターとして、健康系プロダクト、アプリ、映像などの企画・制作ディレクションを手掛ける。「Health App Lab(ヘルスアプリ研究所)」所長として健康・医療アプリの研究発表を行う。またウェアラブル機器、ビジネスモデルの研究を行ない、健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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