『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“Fitbit、既存のスマートウォッチに血中酸素濃度計測機能を追加”
先日、Fitbitユーザーはウェアラブル機能が追加されたことに驚いた。それは血中酸素濃度計測(SPO2)である。
SPO2に対応したデバイスは、「Charge 3」「Ionic」「Versa」「Versa Lite」「Versa 2」の5機種だ。対応デバイスを使用しているユーザーは、推定酸素変動グラフにアクセスできるようになる。計測は、デバイスの背面にある赤色センサーと赤外線センサーのデータを組み合わせることで行う。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2020年1月16日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今まで、アプリなどのサービス面が追加されることはありましたが、モデルチェンジ以外で、既存端末に機能が追加されたことはありませんでした。長年、このような端末を使ってきたユーザーには、かなりセンセーショナルな出来事になるのではないでしょうか!?
今までのウェアラブルデバイスは、新しい機能を使うためには買い換えるしかありませんでしたが、今後のスマートウォッチは、こういったことが当たり前になるかもしれませんね。
血中酸素濃度計測(SPO2)が追加されたことで、医療的には呼吸不全の測定に、スポーツでは運動時の適切な呼吸量を身に付けるのに役立ちます。医療で使うには医療認定のハードルがありますので、まずはスポーツでの簡易計測としての利用がメインになるのでしょう。
SPO2はアスリートクラスであればチームによっては使われるケースもありますが、これがないとトレーニングできない。と言ったものではないので、最適な使い方の訴求も合わせて行っていく必要があります。
スポーツ以外では、オフィスワーカーなど、集中していると呼吸が浅くなることがあるので、日々の疲れやストレスレベルに合わせ、深い呼吸を促すことで改善するサービスを仕掛けることに役立つ可能性があります。今後の展開に期待したいです。
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツにて健康ビジネスにおけるマーケティングに関するコンサルティング、一般社団法人 社会的健康戦略研究所の理事として、本質的健康経営の社会実装方法の研究を行う。またウェアラブル機器、健康ビジネスモデルに関する健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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