鬱病のための『Flow』ヘッドホンとセラピー・アプリ療法は、英国とEUで医療認可されている。Flow Neuroscience社は、自宅で使えるこの療法を提供することで、”ロックダウンによる孤独”と心の健康に対処することを考えた。
『Flow』は、脳を刺激するヘッドホンを装着し、行動療法アプリを使用してもらうというものである。このアプリは、睡眠や栄養摂取を含め、鬱に関係があるとされる脳の部位の機能を改善する。
英国ではいま再びロックダウンを実施しているが、新しい研究では、”ロックダウンによる孤独”に陥り、心の健康が影響を受けている人の割合は、同国内で27%にまで達していることが示された。
NHS(国民保健サービス)は心の病を抱える人が増えていることに対し、支援に向けた対応を懸命に進めているが、Flow Neuroscienceは、自宅に48時間で提供できる迅速な治療へのアクセス性を向上することにより、その負担を軽減しようとしている。
『Flow』ヘッドホン(tDCS)で使用されているタイプの脳刺激は、 ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスンやブリティッシュ・ジャーナル・オブ・サイキアトリーなどの媒体の臨床的ランダム化比較試験において、抗鬱薬に近い効果をもたらしながらも、副作用がより少ないことが示されてきた。
前述の研究では、鬱病を抱えた人々は、通常の2倍近い確率で孤独に陥ることが確認された。そして、ロックダウンによる孤独の影響を軽減するために、ターゲットを絞った有効な介入の重要性が強調された。
主な調査結果
・孤独の人の割合は27%
・孤立していると思うと回答した人の割合は49~70%
・鬱病の臨床基準を満たす人々は、通常の2倍近い確率で孤独に陥った
・パンデミックによる睡眠の質の低下は、孤独になる可能性を高めた
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2020年11月25日掲載)
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