『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“Peloton、3つのM&Aを実施”
Pelotonは、数カ月の間に小規模な買収が3件行なわれた。2月に買収されたAI音声アシスタント会社Aiqudoのほか、昨年の最終四半期に買収されたフィットネス用スマートウォッチメーカーのAtlas WearablesとインタラクティブワークアウトマットのOtariが含まれる。
Pelotonは3つの取引が完了し、同社に新しい技術と人材を提供することを目指していると述べた。各社の専門性を踏まえれば、それはデジタル音声アシスタントや新しいハードウェア製品など、フィットネスプラットフォームへの新しい提案を含む可能性がある
Pelotonは12月に、業務用フィットネス機器メーカーのPrecorを4億2,000万ドルで買収することを発表した。また、同時期にはPelotonがデジタルフィットネスプラットフォーム「Peerfit」を買収するという情報も流れていた。
記事原文はこちら(『mobihealthnews 』2021年3月24日掲載)
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『mHealth Watch』の視点!
立て続けに発表されるPelotonによるM&Aからも、快進撃を続けるPelotonによる攻勢はしばらく続くようです。
今回の買収からいくつかの可能性が見えてきます。Atlas Wearablesの取得により、プログラム参加以外、それこそ外での運動支援です。
Pelotonは本来、フィットネスクラブのように特定時間に皆と同じプログラムに参加するスタイルです。それが自宅でも体験できるものです。後日ビデオを観ながら運動することもできますが、リアルタイムで参加できる臨場感が大きな価値になっています。
そんなPelotonが、単純に外で走ったタイムを記録してアドバイスなどをやるようにも思えません。Pelotonならではの臨場感ある演出をしてくるはずです。
もう1社買収されたAiqudoによるAI音声アシスタントがキーになるかもしれません。声がけはPelotonのスタジオプログラムでも特長といえます。外でのトレーニングにも臨場感ある声がけを仕掛けてくるかもしれません。
いずれにせよ、今のままでは終わらない展開が期待されるPeloton、今後のフィットネスのあり方を塗り替えるような活動に期待を持ってみていきたいです。
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツにて健康ビジネスにおけるマーケティングに関するコンサルティング、一般社団法人 社会的健康戦略研究所の理事として、本質的健康経営の社会実装方法の研究を行う。またウェアラブル機器、健康ビジネスモデルに関する健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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