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『mHealth Watch』注目ニュース:「人が住んでいる環境が肥満に影響」住環境の健康度を示す指数を考案

Posted by: mHealth Watch , 2022/04/25

『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!

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“研究:カンタベリー大学、「人が住んでいる環境が肥満に影響」住環境の健康度を示す指数を考案”

近年の研究では住んでいる環境が健康やメンタルヘルスに影響することが示されており、肥満や糖尿病のリスクもある程度は住環境に影響される。そこで、ニュージーランド・カンタベリー大学の研究チームは「Healthy Location Index(健康な場所指数/HLI)」という指数を考案し、住環境が公衆衛生にどのような影響を及ぼすのかを調査している。

肥満は公衆衛生上の大きな懸念事項であり、全世界における年間死亡者の約5%が肥満が原因となって死亡しており、肥満の経済的悪影響は約2兆ドル(250兆円)と推定される。こうした健康問題はしばしば「個人の責任」と考えられがちだが、カンタベリー大学の公衆衛生学部で上級講師を務めるマシュー・ホッブス氏らによると、肥満を自己責任とする考えは医療システム・政府・物理的環境の問題から目をそらすことになるとのこと。

ホッブス氏らは、1980年代以来の肥満の世界的増加は遺伝または生物学的要因だけでは説明できず、エネルギー密度が高く栄養価の低い食品や、不健康な行動が選択しやすくなったことが原因かもしれないと考える。「現代の環境で健康を維持するには多くの努力が必要です」と述べ、便利な場所にファストフード店や酒屋があればそれを避けるのは難しく、自動車ではなく自転車で移動するのは大変だと指摘し、健康的な選択肢は不健康な選択肢より難しい場合が多いと主張している。

こうした状況を変える必要があると主張するホッブス氏らは、「Healthy Location Index(健康な場所指数/HLI)」という指数を考案した。HLIでは、ファーストフード店・テイクアウト店・コンビニエンスストア・酒屋・ギャンブル場からなる「健康を抑制する施設」と、緑地・水辺・運動施設・果物や野菜の販売店・スーパーマーケットからなる「健康を促進する施設」へのアクセスを定量化したデータからどれほど「健康によい場所か」を、地域ごとにランク付けするとのこと。

ホッブス氏らは、最も社会経済的に恵まれない地域では、健康を抑制する施設にアクセスするための距離が最も社会経済的に恵まれた地域の約半分であり、一部の地域でギャンブル場や酒場が過剰に増えていると指摘。「HLIが作成した全体像は、ファストフード店や酒屋といった健康を阻害する施設が、社会経済的に恵まれない地域に不均衡に多いことを強調するこれまでのエビデンスを裏付けています」と述べた。

地域ごとの社会経済的な差によって施設に違いが現れる現象は、環境法の実施および施行・開発・規制・政策の不平等に起因する「環境的不公正」だとホッブス氏らは主張。過去の研究からは、健康を抑制する施設へのアクセスが容易な環境に住むことが肉体や精神の健康に悪影響を及ぼすことが示されており、環境的不公正は問題だとする。

記事原文はこちら(『Gigazine』2022年4月17日掲載)

※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。

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『mHealth Watch』の視点!

肥満は本人だけの問題ではなく、家庭環境、職場環境まで含めて考えるのが重要とされていますが、今回紹介する記事、ニュージーランド・カンタベリー大学の研究チームの取組みでは、肥満は社会環境も影響があるとしています。

確かに家庭や職場で注意しようにも、社会には健康を阻害する要因は溢れています。特に都市部では、便利な乗り物(車からエスカレーターなど)が溢れ、食欲をそそる刺激的な食べ物が目に飛び込んできます。テレビやインターネットでも、そのような刺激的な食べ物を、さらに魅力的に伝えてきます。

でも、それら便利な乗り物、刺激的な食べ物が悪かと言うとそんなことはありません。乗り物がなければちょっとした移動も難しい人もいます。刺激的な食べ物だって、友人や家族とのコミュニケーションの引き立て役にもなってくれます。

これらは強制的に与えられているのではなく、多くは選択できるものとして提供されています。今の瞬間、階段を使うのも、エスカレーターを使うのも本人の選択次第となると言うことです。

HLI(健康な場所指数)で数値が悪いからと、皆が肥満になるわけではありませんので、HLIの数値が悪いことを知り、どう生活していくべきか考えることができるようにしてあげることも大切です。

今後のスマートシティ構想などで、HLIの数値が良いものだけが備わった街にしょう。との発想も生まれるかもしれません。でも「正しいものしかない世界」は、きっとつまらないものになるのではないかと思います。

どんな環境でも、そのときに合わせた適切な選択ができるリテラシー向上も、合わせて考えていける社会であって欲しいと思います。

 

『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツにて健康ビジネスにおけるマーケティングに関するコンサルティング、一般社団法人 社会的健康戦略研究所の理事として、本質的健康経営の社会実装方法の研究を行う。またウェアラブル機器、健康ビジネスモデルに関する健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。

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タグ: Healthy Location Index, HLI, カンタベリー大学, メンタルヘルス, 肥満, 運動施設

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