フェムテックを提供するDaye社に新たな動きがあった。世界初のバーチャル生理痛クリニックを開設したのだ。
この新サービスは、同社の特徴であるCBD入りの痙攣対策タンポンなど、女性の健康製品を販売するスタートアップの消費者向け直販事業を拡張するもので、創業者のValentina Milanova氏は、女性が生理痛の原因についてより早く診断を受けられるようサポートすることを目的としている。
フェムテックのスタートアップは通常、女性のニーズに応える製品やサービスを設計・構築することで、男女間のケアギャップを埋めるという使命を共有している。従来の医療サービスは、どれほどの痛みがあるか、どれほど多くの女性が苦しんでいるかに関係なく、男性以外の集団に影響を及ぼす問題を却下(または少なくとも過小評価)してきた歴史があるため、しばしばこのような問題を取り上げている。
繰り返される痛みの悲惨さに加え、子宮内膜症、子宮腺筋症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、子宮筋腫や、他の慢性骨盤痛を伴う疾患には、生理痛が症状として現れることがあり、そのうちのいくつかは女性の生殖能力にも影響を及ぼす可能性がある。つまり、生理痛を持つ人々が、つらい月経出血の根本的な原因を突き止めたいと思う理由はたくさんあるのだ。Dayeは、新しいクリニックの目的の1つとして、関連する疾患の迅速な診断を挙げている。
この生理痛のサービスは、公的予算が大幅に削減され、需要を満たすのに苦労し続けている無料の国民保健サービス(NHS)とくらべ、より迅速で便利な問題への対応を提供するために、英国(および他の地域)で次々と誕生しているオンデマンドの民間遠隔医療サービスの最新のものだ。イギリス国民はいつでもGP(一般開業医)に無料で生理痛のような問題の助けを求めに行くことができるが、問題の根本に迫る可能性の高い専門家の診察はなかなか受けられないかもしれない。
記事原文はこちら(『TechCrunch』 2023年7月12日掲載)
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