『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
============================================
“ Garminデバイスを活用した革新的なデジタルヘルスソリューションを表彰する「Garmin Health Awards 2024」の受賞者を発表 ”
10周年を迎えるGarmin Healthが「Garmin Health Summit」をプラハで開催
アメリカ発データ活用のプロフェッショナル、ガーミンジャパンは、ヘルスケア事業やソリューションをサポートする事業であるGamin Health(Garminのグローバルプロジェクト)において、Garminウォッチの技術力を健康とウェルネスプログラムに組み合わせ、企業や患者を含む人々に長期的な利益をもたらす最先端ソリューションを表彰する「Garmin Health Awards 2024」の受賞者を発表しました。
この賞は、毎年開催される「Garmin Health Summit(ガーミン ヘルス サミット)」にて発表され、今年は9月26日(木)プラハにて開催しました。
Garmin Health グローバルB2Bセールス シニアディレクターのヨルン・ウァツカは、「今年のGarmin Health Awardsの受賞者を祝福できることを嬉しく思います。世界35カ国、75を超える主要なプロバイダーが革新的なソリューションの応募をしました。私たちは、これらのソリューションで示された革新性や多様性のレベルに感銘を受け、今年の受賞者と参加者全員に大きな祝福を贈ります。」 とコメントしています。
惜しくも受賞は逃しましたが、本年日本からは株式会社竹中工務店とWINフロンティア株式会社の共同プロジェクトがファイナリストに選ばれています。
■2024年度「Garmin Health Awards」受賞者
● Expert’s Choice受賞者: VigiLife, Inc.(アメリカ)
VigiLifeのインテリジェント・ガーディアン・プラットフォームであるSafeGuard®は、企業とその従業員が効率的に働き、労働の持続可能性へのコミットメントを実証し、安定した労働活動を確保するために必要なデータを収集することを支援します。
SafeGuardは、SafeGuardの環境センサーを使用して騒音、放射線、特定の化学物質、および微粒子を検出します。SafeGuardは、GarminのスマートウォッチとフィットネストラッカーをSafeGuardの環境センサーと組み合わせて使用することで、暑熱ストレスから労働者を保護し、労働者が毎日無事に帰宅することを確保することに成功しています。
● People’s Choice受賞者: Metluma(オーストラリア)
Metlumaの新しいケアモデルは、テクノロジーと思いやりのある医師や看護師を組み合わせたものです。更年期前や更年期、ADHD、精神的健康、代謝症候群、糖尿病などの症状を抱えながら、人生の次のステージに踏み出す40歳以上の女性をMetlumaはサポートします。個々の生活スタイルに合わせた希望と症状、ウェアラブル・テクノロジー・データ、行動科学、および遠隔モニタリングに基づいて、更年期(閉経前後)障害のトレーニングを受けた医療従事者とのタイムリーなつながりを促進します。
今年の受賞者は、最大10,000ドル相当のGarminのウェアラブルウォッチとフィットネストラッカーを受け取りました。
プレスリリースはこちら(ガーミンジャパン株式会社 2024年10月4日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
============================================
『mHealth Watch』の視点!
今回注目したのは、Garminデバイスを活用した革新的なデジタルヘルスソリューションを表彰する「Garmin Health Awards 2024」の受賞者発表に関するニュースです。
10周年を迎えるGarmin Healthは、ヘルスケア事業やソリューションをサポートする事業で「Garmin Health Awards」は、Garminウォッチの技術力を健康とウェルネスプログラムに組み合わせ、企業や患者を含む人々に長期的な利益をもたらす最先端ソリューションを表彰するものです。
今回の受賞した2社は以下の通りです。
・VigiLife, Inc.(アメリカ)
Garminのスマートウォッチとフィットネストラッカーを騒音、放射線、特定の化学物質、および微粒子などの環境センサーと組み合わせて、暑熱ストレスから労働者を保護することに取り組んでいる。
・Metluma(オーストラリア)
個々の生活スタイルに合わせた希望と症状、ウェアラブル・テクノロジー・データ、行動科学、および遠隔モニタリングに基づいて、更年期(閉経前後)障害のトレーニングを受けた医療従事者とのタイムリーなつながりを促進する。
今回の受賞者の取り組みをみていると、Garminデバイスからでのデータと様々なデータを組み合わせた上で、新たな課題解決に向けたアプローチを展開していることがわかります。
以前に比べて、身体データはもちろん様々なデータの取得が可能になってきています。
そのため、既存のデータをそのまま使って課題解決を提供するステージは、もう当たり前になってきている印象です。
これからは、領域が異なるデータを組み合わせて、同じ課題解決であっても別のアプローチ、視点からの課題解決をサポートしたり、より深いところの課題にアプローチするなど、データとデータの組み合わせから、新たな課題解決にアプローチする流れが多くなっていくことが予想されます。
1つのデバイスのデータのみではなく、様々なデータと組み合わせることを前提にすることはもちろんですが、逆方向からの見方として課題解決から必要データを組み合わせていくといったアプローチも必要になってきます。
データ有きを起点とした検討から、課題解決、ソリューションからのデータ探し、組み合わせのアプローチの視点が求められている時が、もうそこまで近づいてきている印象を今回のニュースをみて、あらためて感じました。
『mHealth Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
Comments are closed.