『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“Future Family、新しい体外受精保険で「赤ちゃんが生まれなければ返金」を保証”
体外受精(IVF)を複数回受けなければならないことは珍しくない。しかし、体外受精は費用のかかる処置であり、 1回の体外受精サイクルの平均費用は21,000ドルを超え、大きな経済的リスクとなる。
不妊治療の資金調達、デジタルコーチング、薬局サービスを提供するFuture Family社は、全国規模の体外受精保険『Orange Shield』を立ち上げた。家族が体外受精を2回行っても生児が生まれなかった場合、保険金が返金される。
利用者はまず、平均3,000ドルの頭金と5か月間の月額999ドルで保険を購入する。治療を開始し、2サイクル後に生児が生まれなかった場合は、請求することができる。その後、払い戻しを受け、さらにサイクルを続けるかどうかを決めることができる。保険プランにはサイクル費用、医師の費用、薬、卵子または精子の提供者、その他のサービスが含まれる場合がある。
『Orange Shield』は現在、消費者に直接販売されているだけだが、同社を設立したClaire Tomkins氏は将来的には雇用主と協力する機会があると考えている。従業員に家族形成支援を提供したいと考える雇用主はますます増えている。
記事原文はこちら(『MedCity News』2025年2月21日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
体外受精は複数回受けなければ子供が授かる可能性が低いため、とにかく費用がかかると言われています。費用面から断念せざる得ない人も多いのが実態です。
体外受精を望む人にとっては、体外受精率を高めることに期待をしたいところですが、こればかりはテクノロジーの進化を待たなければなりません。しかし自身の年齢を考えれば、それまで待てない人々も多くいます。
今回、不妊治療の資金調達、デジタルコーチング、薬局サービスを提供するFuture Familyが提供を開始した体外受精保険は画期的なものだと言えます。
金銭的負担が少しでも緩和されれば、体外受精にチャレンジしてみようと考える人も増えるのではないでしょうか!?
子供授かることに限らず、現状では諦めてしまっていることも、可能性があるなら取り組みたい人も多いはずです。新規ビジネスを行う上で、とても参考になる視点だと思っていますので参考にしてみてはいかがでしょうか。

『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツにて健康ビジネスにおけるマーケティングに関するコンサルティング、一般社団法人 社会的健康戦略研究所の理事として、ウェルビーイングの社会実装方法の研究を行う。またウェアラブル機器、健康ビジネスモデルに関する健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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