『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“ネオス、ボディメイクサポートアプリ【RenoBody】を提供開始”
モバイル、インターネットサービスを手掛けるネオス株式会社は、日々の活動量計測をベースとしたボディメイクサポートアプリ【RenoBody】の提供を開始いたしました。
【RenoBody】は、スマートフォンや活動量計で計測したウォーキングやランニングなどの活動データを取得し、体重管理や体型改善に役立てるスマートフォンアプリケーションです。
近年、ユーザーの活動量計測環境は、多様化の一途をたどっています。
【RenoBody】はマルチデバイスに対応し、スマートフォンや活動量計、アプリケーションを切り替えながら、活動量データの一元管理が可能です。目標までの残り活動量をリアルタイムにグラフやマップに表示する「フィードバック機能」など、日常的なモチベーションを維持させるための機能を搭載し、日々の活動目標を達成しながら身体の再構築(=Renovation)を支援します。なお、【RenoBody】の各種データの算出ロジックは、順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科・柳谷登志雄先任准教授に監修いただきました。
プレスリリースはこちら(ネオス株式会社、5月26日発表)
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目のニュースは「マルチデバイス対応の健康管理アプリ」に関する記事です。
健康管理アプリ【RenoBody】は、このmHealthWatch.jpを運営しているネオス社が、これまでの『Karada Manager』の5年超にわたる運用経験を活かして、新たにリリースしたアプリです。
今回特に注目すべき点は、マルチデバイス対応です。
これまでのサービスでは、スマートフォンや活動量計とアプリケーションは1対1の関係が基本でした。
しかし、今回の【RenoBody】は、複数のスマートフォン、活動量計との連携が可能であり、データを一元的に管理できます。
例えば『Fitbit』を使っていて、Samsungの『Gear Fit』に切り替えた場合、データを引き継ぐことができなかったのが、今回のネオス社の【RenoBody】と連携させておくことで、それが可能になります。
ネオス社は、このmHealthWatch.jpの運用を通して、米国でのデータ連携の展開を常に注視してきたなかで、日本で【RenoBody】というアプリでデータ連携の世界を実現した、と言えます。
また、【RenoBody】は単純にデータ連携の仕組みだけのサービスではなく、連携したデータをもとにボディメイクサポートアプリとしてサービスをしっかり組み込んできています。
データの「見える化」から一歩踏み込んで「データの価値化」としてサービス提供が可能な背景には、やはり『Karada Manager』で培った運用実績があるからこそだと思います。
今回のリリースの発表時点では、GALAXYシリーズ『S Health 3.0』と『Fitbit』との連携ですが、今後はさらに連携可能な機器、アプリが増えてくると、そのデータを活用したサービスとの連携も活性化し、その輪が拡がっていくと予想します。
日本のウェアラブル機器を中心としたサービスでは、「閉鎖」、「囲い込み」で連携がなかなか進まなかったなかで、ようやく大きな動きが始まったように感じています。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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