『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“姿勢までチェック!?日本発、仕事をサポートしてくれるスマートクッション『cuxino』”
創業間もないStrobo社が開発したのは、IoT化を効率化するためのソリューション「Strobo IoT Suite」。生活の中にあふれるたくさんの面倒ごとを解決し、より豊かなライフスタイルの実現をめざすというのが、同社のミッションだ。
その第1弾製品として登場したのが、『cuxino(クッシーノ)』。スマートフォンと連動し、椅子の上に置くだけで姿勢を改善し、サポートするスマートクッションである。
『cuxino』は、単なるスマートクッションにあらず。労働を効率化するさまざまな機能が、実装されている。まず、専用アプリが座ったときの姿勢を、リアルタイムで評価する機能。悪い姿勢が続くと、スマホが震えて通知。改善をとことん、サポートしてくれる。姿勢の評価はアプリに蓄積されるので、あとで振り返ることも可。良い姿勢で働いていたか、着席・離席の状況から、どれぐらい仕事に集中していたか、知ることができる。
ウェブサービスはもちろん、Hueなどネットワーク連動型電化製品との連携も取れる。それらを活用することで、可能性は無限大に広がるのだという。
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『mHealth Watch』の視点
日本発でスマートガジェットを開発するベンチャー企業Strobo社が、ユニークなガジェットを発表しました。クッションに姿勢を判定する機能を仕込みスマートフォンと連携して改善のアドバイスをしてくれる『cuxino(クッシーノ)』です。
腰痛は、オフィスワーカーでも深刻な問題になってきています。腰痛により、座り続けるのが困難で離職するケースも増えているようです。IT系技術者など、長時間座りっぱなしで、しかも長時間悪い姿勢でい続けることが問題なのでしょう。
姿勢が悪くなっていることを知らせるガジェットや、姿勢を改善するための椅子などはすでにいくつかあります。『cuxino』がその機能のみであれば、差別化は難しいかもしれません。しかし、『cuxino』は座ったことにより、勤怠管理ができる機能や、ネットワーク連動家電との連携もできます。オフィスによっては、省エネ対策として、オフィス全体を明るくするのではなく、いる人のスペースだけに明かりを点ける、などの取り組みもあります。『cuxino』なら、そのような環境とのマッチングも可能になるのではないでしょうか。
単体のグッズではない、スマート連携に活用できるアプローチには、まだまだ可能があるように思えます。
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツのクリエイティブディレクターとして、健康系プロダクト、アプリ、映像などの企画・制作ディレクションを手掛ける。「Health App Lab(ヘルスアプリ研究所)」所長として健康・医療アプリの研究発表を行う。またウェアラブル機器、ビジネスモデルの研究を行ない、健康メディアでの発表や、ITヘルスケア学会 モバイルヘルスシンポジウムで講演を行う。
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