『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“VO2Max(最大酸素摂取量)推定計測機能と活動量計測機能を搭載、これ1台でランナーのトレーニングから日常生活までフルサポート
GPSランニングギア「WristableGPS『SF-850PB』、『SF-850PW』」新発売”
エプソンは、GPS Sports Monitor「WristableGPS(リスタブルジーピーエス)」シリーズの新商品『SF-850PB』、『SF-850PW』を2016年2月10日(水)より発売します。「WristableGPS」は、GPS機能によりランニング時の走行距離やペースなどを高精度に計測、記録、保存、検証を可能にするGPSランニングギアです。
新商品『SF-850PB』、『SF-850PW』は、高精度なGPS機能、脈拍センサーに加えて、ランナーにとって重要な指標であるVO2Max(最大酸素摂取量)推定計測機能※1を新たに搭載しました。
VO2Maxとは、体重1kgあたり1分間に体内に取り込める最大酸素量のことであり、VO2Max値が高いほど運動時の酸素摂取量が多く、ランニングにおける心肺機能を図る目安とすることができます。
VO2Maxの計測にはこれまで、専用の計測装置やトレッドミル(ランニングマシン)などが必要でしたが、新商品『SF-850PB』、『SF-850PW』は腕に装着して走行するだけで※1推定値を計測することが可能となり、さらに、マラソンタイム予測機能を搭載しているので、手軽に心肺能力を可視化してトレーニングに活用することができます。
さらに、マラソン大会などに参加するために、日常生活からコンディションづくりが欠かせないランナーの要望に応えるため、脈拍数と活動量を計測できる「PULSENSE(パルセンス)」の高精度な活動量計測機能も新たに搭載し、これ1台で「消費カロリー、歩数、距離、心拍ゾーン※2、睡眠状態※3、こころバランス※4」までを可視化して、ランニング以外の日常生活における健康管理をサポートすることも可能となりました。
※1:走行速度と脈拍数から簡易的に算出。また、走行条件を満たした場合に計測可能。
走行条件は、「ラン」種目で計測開始から連続10分間以上、時速6km/h以上、運動強度%HRR55%~90%で走ること(GPS計測必要)。
※2:各心拍ゾーン(ウォーミングアップ、脂肪燃焼、有酸素、無酸素、最大強度)を表示。
※3:睡眠時の脈拍推移から、睡眠時間と共に眠りの「浅い」「深い」を可視化。
※4:加速度センサーと脈拍推移から、非活動時に脈拍が高ければ「エキサイト」、低ければ「リラックス」として記録。
プレスリリースはこちら(セイコーエプソン株式会社、2016年1月28日発表)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回の注目ニュースは、エプソンがVO2Max(最大酸素摂取量)推定計測機能を搭載したGPSランニングギア発売のニュースです。
2月28日の東京マラソンと連動しているのかどうかわかりませんが、年明け以降ランニング系のニュースリリースが特に目につくのは私だけでしょうか?
さて、今回の新商品の特長は、VO2Max(最大酸素摂取量)推定計測機能を搭載したことだと思います。
このVO2Max(最大酸素摂取量)推定計測機能とこれまでエプソン社として提供してきた脈拍数と活動量を計測できる「PULSENSE(パルセンス)」を組み合わせることで、ランニングはもちろんランニング以外の日常生活からコンディションづくりにも役立てられるといった、いままでのランニングウォッチだけのタッチポイントから日常でのタッチポイントに拡げたのは他との大きな差別化になっているといえます。
一般的なランニングウォッチについて、仕事柄いろいろと目にしたり試して見たりしているのですが、機能、精度については申し分ないと思うのですが、データを見た後でどうすれば良いのか? という部分にどうしても目がいってしまいます。
そんな時にエプソン社の機器からのアプローチとは真逆のニュースリリースを目にしました。
それは、アシックスが他社の機器と連携してトレーニングプログラムの提供するオンラインサービス「MY ASICS(マイアシックス)」に関するニュースです。
「MY ASICS」と「SmartWatch 3」「SmartBand Talk」を連携させたトレーニングプログラムの提供を開始
ソニーモバイルコミュニケーションズのウェアラブルデバイス「SmartWatch 3」および「SmartBand Talk」の機器と連携させた新たなサービスで、「MY ASICS」を通じてランナー個別にカスタマイズされたトレーニングプランを、ウエアラブルデバイスに反映するといったソリューションサービスです。
機器メーカーの得意分野とソリューションやコンテンツに強い企業が、それぞれの強みを持って、チェック&ソリューション全体を提供していく姿が、本来の枠組みであると強く感じています。
今後は、一社だけでの強みでは解決できないユーザーニーズに対して、強みを持った企業やサービスが連携してひとつのサービスを提供していくスタイルが、さらに増えていくことようになっていって欲しい思っております。
もっともっと発想を膨らませて、チェック&ソリューションの形を作っていきませんか??
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。食コンディショニングアドバイザー。
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