『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“DeSCヘルスケア、「KenCoMポイント」が貯まる歩数計アプリ『目指せ!さんぽジスタ』”
DeSCヘルスケアは、歩くだけで「KenCoMポイント」が貯まる歩数計アプリ『目指せ!さんぽジスタ』の提供を2016年6月13日(月)から開始します。
『目指せ!さんぽジスタ』は、1日に歩いた歩数に応じてサッカー選手のキャラクターが成長していく歩数計アプリです。スマートフォンを身につけていれば歩数が自動で計測されていき、過去の歩数もグラフで見ることができるので、どれだけ歩いたかを簡単に管理することが可能です。また、DeSCが健康保険組合向けに提供している健康レコメンデーションメディア「KenCoM(ケンコム)」との連携がはかられており、「KenCoM」の利用者は、『目指せ!さんぽジスタ』にKenCoM IDでログインすると、歩いた歩数に応じて「KenCoMポイント」を貯めることができます。
「KenCoM」を導入している健康保険組合においては、本アプリを通じて組合員のウォーキングなどの健康活動の促進をはかることが可能となります。
プレスリリースはこちら(DeSCヘルスケア株式会社、2016年6月13日発表)
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『mHealth Watch』の視点!
今回の注目ニュースは、歩数に応じてキャラクターが成長していく歩数計アプリ、そして健康保険組合向けではポイントが貯まる連携サービスに関してです。
これまで「歩数」という日本人にとって馴染みやすいデータを活用した「歩かせる」ための取り組み、サービスは数多く提供されてきました。
健康に関心が薄い人や「歩く」ことにあまり興味がない人を「歩かせる」仕掛けとして、「健康」、「歩く」以外の視点からのアプローチ、特にゲーミフィケーションやポイント等の活用は有効だと言われてきています。
弊社でもこれまでヘルスケアサービスでの「継続ドライバ」として、「インセンティブ」や「ゲーミフィケーション」にも注目し、分析もしてきました。
「インセンティブ」についてはポイントという形で提供されることが一般的ですが、この「インセンティブ」としてのポイント付与は、無関心な方が行動を起こすきっかけ作りとしては効果的な「継続ドライバ」と言えるのですが、その後の「継続」、「行動の定着化」という視点で見た場合、本当の意味での「継続ドライバ」としては、弱い部分が見え始めてきています。
健康という視点で見た場合、やはり健康行動の定着化、習慣化がポイントになってきます。そのため、無関心な方が行動を起こすきっかけ作りとしての「ポイント」から、次の行動の定着化へというシナリオ作りが必要です。
「健康」ではなかなか動かなかった人が、ポイントで動くきっかけが作れた後、どうアプローチしていけるかが今後の大きなカギになってくるはずです。「行動の定着化、習慣化」に向けた「継続ドライバ」、我々も常にウォッチしている大きなテーマです。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。食コンディショニングアドバイザー。
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