『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“『ルナルナ』×「シンクパール」共同意識調査「職場での婦人科検診制度について」”
~女性が健康に活躍できる社会をめざして~
エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』では、定期的にサイト内で様々な意識調査を行っています。
多くのユーザーから回答が寄せられ、生理やカラダに関する内容をはじめ、ほかでは聞けない女性の悩みや本音が明らかになっています。
今回のVol.30では、「職場での婦人科検診制度について」の調査結果をお届けします。
毎年3月1日から8日までは「女性の健康週間」です。女性が生涯を通じ明るく充実した日々を過ごすために総合的に支援することを目的とし、2005年に日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会によってスタートしました。2008年からは厚生労働省が主唱する国民運動となり、毎年多くの企業や団体が様々な活動を行っています。
『ルナルナ』では昨年に引き続き「女性の健康週間」にあわせ、婦人科系疾患の予防啓発活動を行う一般社団法人シンクパールと共同で、婦人科検診制度に関する意識調査を行いました。いまや国の成長戦略のひとつとして女性の活躍が注目されるなか、働く女性を取り巻く検診環境はどうなっているのでしょうか。
調査実施時期 : 2017年2月18、19日
調査方法および人数 :『ルナルナ』にて、20代~50代以上の女性 11,676名
プレスリリースはこちら(株式会社エムティーアイ、2017年3月1日発表)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回の注目ニュースは、エムティーアイのルナルナ通信に関してです。
私が特に注目したのは、今回の意識調査の内容である「職場での婦人科検診制度について」のレポートとは別に、「ルナルナ通信」として30回の調査レポートを継続的に行なっている点です。
ルナルナは、一時期有料会員数が200万人を越えたとアナウンスがあり、ヘルスケアサービスのなかでもひとつの成功事例として注目を集めているサービスであり、いまでもヘルスケアのアプリランキングでは、安定的に上位をキープしているサービスです。
多くの利用者に継続的に使われている理由のひとつが、今回の「ルナルナ通信」でわかるように、利用者の声、意見にしっかりと耳を傾け、把握している点にあると思います。
サービスの企画段階、開発段階にターゲットに向けて調査を実施する機会はいろんなプロジェクトで実施されていますが、サービスリリース後に利用者からの意見をしっかりと把握して、サービス提供に活かしていくサイクルを回し続けているサービスはそれほど多くないと思います。
「ルナルナ通信」は今回ですでに30回目を迎え、利用者の声を聴くこと自体がサービスの一部に根付いている、と言えます。
サービスを提供する際、利用者の目線で機能やコンテンツなどを提供することが重要な点は十分理解されているのですが、実際に利用者の声を聴いてサービス提供に活かしていく仕組みが存在しないケースがほとんどです。
ルナルナの場合は、「ルナルナ通信」の内容からも利用者の声を大切にし、利用者の近くでサービスを提供している印象があります。利用者の近くでサービスを提供していることが、長年に渡ってヘルスケアのアプリランキングで安定的に上位をキープしている理由のひとつだと感じています。
利用者の声、利用者のデータといった一番近くにある情報をサービス提供に継続的に活かしていくこと自体が、利用者目線、利用者の近くでサービスを提供していくための一番の近道であり、ヘルスケアサービスのトップを走り続けている「ルナルナ」の凄さなのかもしれません。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。食コンディショニングアドバイザー。
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