『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「
今回注目したニュースはこちら!
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“ウェアラブル機器でリハビリ時の身体機能を計測、Moffが『モフ測』の実証実験”
腕時計型のスマートトイとしてデビューしたMoffの「Moff band」だが、介護・ウェルネス領域での利用が進んでいるようだ。同社は10月12日、三菱総合研究所(MRI)と提携した病院向けのウェアラブルIoT身体機能計測サービス『モフ測』(商標登録申請中)を発表した。
モフ測は、Moff Bandを腕や足に付けることで、病院でリハビリテーションを受ける人たちの歩行や関節可動域、作業能力などの各種身体機能を計測。スマートフォンやタブレットでその結果をフィードバックするというもの。使用するのはこれまで提供してきたものと同じMoff Bandだが、測定する部位によっては、Moff Bandの本体はそのままでバンド部分の変更が必要になる。具体的には、以下4項目の計測に向けた機能を開発する。
歩行フィードバック:TUGや10m歩行におけるバランスや足の運びを評価
作業フィードバック:腕の動きをリアルタイムの3Dモデルで表現、可動域を計測・記録
バランスフィードバック:片脚立位など静止時のバランス能力を評価
ROMチャレンジ:関節可動域を手軽に計測・記録
記事原文はこちら(『TechCrunch Japan』2017年10月13日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目するニュースは、ウェアラブル機器の新たな活用、利用シーンの拡大に関してです。
これまでに多くのウェアラブル機器がリリースされてきましたが、数年前のブームは一段落している印象で、現在はFitbitをはじめウェアラブル機器の販売が鈍ってきているというレポートも目にするようになってきました。
当初、ウェアラブル機器を購入する人達は、ガジェット好きの人達もしくは健康意識が高い人達が中心だったと思います。しかし、それらの人達でさえも、ウェアラブル機器を継続して装着している人は決して多くなかったのではないかと思います。
継続して装着しない理由として考えられることとして、ウェアラブル機器を継続して装着しなければならない理由を利用者自ら見出す、見つけることが必要だったこともあると感じています。
装着していればデータを自動で測定し、アプリにも反映してグラフなど見える化までしてくれるのが通常のウェアラブル機器です。その先の装着する理由は、利用者側で探す必要があるのです。
今回のニュースのように、リハビリ時にウェアラブル機器を装着すると、身体機能を計測して、リハビリの進捗はもちろん、回復状況などが見える化できると、ウェアラブル機器を装着する意味が明確に存在することになります。
また、リハビリは正しい方法で継続する必要がありますが、目に見えて変化が感じられるものではありません。実際にカラダの変化、リハビリの進捗を把握するためには、専門家によるチェック、判断が必要であるため、すぐに確認できるというものでもありません。
『モフ測』であれば、ウェアラブル機器を装着して計測することで、変化の見える化が利用者自身でも簡単に確認できるため、リハビリの継続、モチベーションの維持にも有効だと思います。
今回のウェアラブル機器Moff Bandによる『モフ測』では、まだまだ計測できる項目や箇所は少ないですが、それでもリハビリの見える化のためのウェアラブル機器といった新たな可能性、方向性が具体的に見えてきた印象です。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、
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