『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「
今回注目したニュースはこちら!
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“ヘルスケア事業参入と子会社設立のお知らせ
エビデンスに基づく最適な運動プログラムとコミュニケーション設計で健康寿命延伸を目指す”
ミクシィは、株式会社スマートヘルスを設立し、来るべき超高齢化社会を見据えたヘルスケア事業に参入します。
超高齢化社会を迎える日本では、社会保障給付費(年金、医療、福祉、介護に係る費用)の増大により国の財政を圧迫することが社会問題になっており、厚生労働省によると2015年度における社会保障給付費が約120兆円だったのに対し、2025年における社会保障給付費の推計総額は約150兆円にも上ると試算されています。
スマートヘルス社では、この社会問題において男性・9.13年、女性・12.68年とされている平均寿命と健康寿命のギャップの縮小が重要であるとの認識のもと、社会保障給付費削減に向けた取り組みとして推奨される介護予防に着目し、ミクシィで培ったコミュニケーション設計のノウハウと融合させた新しいヘルスケア業態を展開します。これにより健康寿命の延伸を図り、ひいては社会保障給付費削減の一助となることを目指します。
ニュースリリースはこちら(株式会社ミクシィ、2017年12月14日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
ミクシィのヘルスケア事業参入は、子会社を設立し身体の状態を評価しそれに合わせた運動プログラムを提供。そして、コミュニケーションを通して継続しやすい環境を提供するとのことです。
今回のニュースリリースの内容からすると「運動プログラム」の提供となっているので、運動に特化しているサービスになりそうです。
ミクシィだからこその注目ポイントは、「ミクシィ」で培ってきたコミュニケーションを活かして、どのように継続しやい環境に仕立ててくるのかです。おそらく、グループ、コミュニティでの取り組みが中心になってくると思われます。
最近ではヘルスケアサービスでも、グループ、コミュニティを活用したサービスも増えてきており、「継続」をサポートする上では、必要なドライバとして注目されています。しかし、ただ単純にグループ、コミュニティの機能を提供しただけでは成立しませんし、継続支援としても機能しません。
やはり、今回のニュースリリースでも使われているキーワード「コミュニケーション設計」が重要な要素になってくると思います。この「コミュニケーション設計」について、これまで「ミクシィ」で培ってきたことをヘルスケアの「継続」にどうのように展開してくるのか、いまから楽しみです。
「継続」を支援するための「コミュニケーション設計」は、今後のヘルスケアサービスで外せない要素なので、今後ミクシィが提供するサービスには注目していきたいと思います。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、
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